江差いにしえ街道~乙部の海の幸 6月22日(木)

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神大神宮の境内で泳ぐ「ニシンのぼり」


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乙部漁港の岸壁にある漁師の生鮮魚介直売所

 

 道南・厚沢部(あっさぶ)の友人宅滞在2日目もご夫婦と一緒にドライブ。江差町の昔の街並みを再現した「いにしえ街道」に行き、そこでうまいそばを食べ、乙部(おとべ)漁港で魚や貝の買い出しという大雑把なプランを聞く。どこも未体験ゾーンだ。

 

 朝食後、足寄で買ったラワンブキの加工品や函館のつくだ煮昆布などを詰めた小箱を郵便局に運び、東京・田無の行きつけの飲食店へ送ってからスタート。国道227号を日本海へ向かう。

 

 国道の左脇に、いにしえ街道に入る「中歌口」の標柱があり、入るとすぐ国道と並行して街道が延びている。

 

 見物よりも、まず昼食。「そば蔵やぶげん」は100年以上前の土蔵を改装した店で、町内産のソバを石うすでひいた手打ちそば。午前11時、ちょうどのれんが出るところだったが、すでに若い男性客が1人、カウンター席に座っていた。やまかけを頼むと、だしでのばした山芋がそばを覆い隠したどんぶりが出てきた。

 

 ニシン景気や北前船による交易で栄え、「江差の五月は江戸にもない」とうたわれたまちの歴史的建造物を今に伝える街道は1キロ余り続く。私たちはそば店から先、姥神(うばがみ)大神宮と江戸時代からの大商家・横山家までの数百メートルを往復して商家や町家を眺め、店の中をのぞいて歩いた。

 

 街道に観光客の姿はほとんど見られず、姥神大神宮も閑散。境内の入り口の左右に立つポールの先で、大漁祈願の「にしんのぼり」が風に泳ぐ。保存樹木のマサキの標識には「樹齢400年」と記されていた。

 

 車は国道を戻る。北上するとそのまま229号になる。いにしえ街道中歌口を出て30分ほどで乙部漁港に到着。イカ釣り船が係留された岸壁の近くに「泰安丸直売所」があった。

 

 貝やエビを入れたいけすが並ぶ。私は痛風のタブーを完全に取り払い、エゾバカガイ、ホッキ、カキをリクエスト。友人はホヤ、ウニを追加した。

 

 さらにこの後、地元のスーパー「ブンテン」でイカを買い足した。夜、奥さんが刺し身や蒸しものに腕をふるってくれて超豪華な宴会となった。