青森 鶴の舞橋~大鰐の霊湯 6月23日(金)

f:id:amullar:20200507155230j:plain

長さ300メートルと木製の橋では国内最長の「鶴の舞橋」。後方は岩木山


f:id:amullar:20200507154152j:plain

ライダー割引がある青森県大鰐町の正観湯温泉旅館

 

 午前6時、奥さんに見送られ、私と友人のバイクが友人宅をスタート。青森方面に1泊か2泊でツーリングをすることにしていたが、前夜に青森地方の天気予報を見て決行した。私はノープランなので「後ろについていきます」と、まったくのあなた任せ。

 

 日中でも交通量の少ない田舎の道は、早朝ならなおさら。ただ、霧がかかり路面が濡れているので、快適なスピード走行とはいかない。

 

 7時前に函館港の津軽海峡フェリー乗り場に着いた。すぐ乗船手続きをとる。7時40分発、ブルーマーメイド号はスタンダード室、バイク共で6100円。

 

 バイク置き場には岩手・久慈ナンバーのスーパーカブが先着していた。両脇にパニアケース、荷台に釣り用の大型クーラーボックスと収納ケースを積み、貼り紙に「日本一周」と書いてあった。

 

 青森までは3時間40分の船旅。客室には私たち2人と若者1人しかいなかった。ごろ寝をしたりデッキに出たりしているうちに到着。

 

 青森といえば定番の煮干しだしの老舗ラーメン店「まるかい」に入った。建物は昨年新しくなったが、メニューは昔のまま中盛りと大盛りしか選択肢がない。正午になると、どっと客が増え、追い立てられるように店を出た。

 

 青森から国道7号を下り、津軽自動車道に入って五所川原市内で下りた。岩木山を目標に田んぼの中の道を迷いながら走り、鶴田町の名所「鶴の舞橋」に着いた。

 

 鶴の舞橋は木の橋では日本一長いという。総ヒバ造り、300メートル。言われれば、つがいのツルが翼を重ねて舞うように見える。橋の架かるため池は津軽富士見湖とも呼ばれ、岩木山を水面に映す。暑い日差しの下で橋を往復し、数あるフルーツソフトクリーム(各450円)の中からマンゴーを選んで食べた。

 

 午後2時半すぎ、池を後にして国道339号、国道7号を南下。大鰐温泉方面を示す標識をいくつかやり過ごし、長峰地区から国道454号に入って間もなくの所に「霊湯 正観湯(しょうかんとう)温泉」はあった。ここまで1時間20分、休憩なしで走り、午後4時前に到着。

 

 友人が「青森で泊まるときはここ」と言うなじみの宿。宿泊料金にライダー割引がある。オーナーの「あんちゃん」、弟で板前の「まっちゃん」ともバイク乗り。到着時または夕食時に生ビール1杯目が無料サービスされ、さっそく1杯いただいた。

 

 夕食の時、話が弾み、あんちゃんが「これ、サービスしちゃう」と福島の純米吟醸酒の四合瓶を持ち出してきた。あらかた私が飲み干した。翌朝、請求書に付いていなかったのは言うまでもない。

 

 この日の走行距離は170キロ。