<西東京市議会> 一般会計補正予算案 総額1千億円超す

 第3回定例会は8月28日開会し、会期を9月28日までの32日間と決めた。

 

 8月の介護保険料の通知ミスなど市の不適切な事務処理についての市長報告、教育長報告を受けた質疑、緊急質問に長時間を費やし、上程された議案の提出理由の説明は午後6時すぎとなった。

 

 市の今年度の一般会計補正予算案は67億3300万円を追加し、総額1046億1300万円とするもので、1千億円を超えるのは初めて。歳入は国の新型ウイルス感染症対応の地方創生臨時交付金や前年度決算による繰入金などが増えた。

 

 歳出では、新型コロナの影響で売り上げが減少した中小企業事業者が事業を継続できるよう運転資金融資をあっせん、償還までの利子負担と信用保証料を全額補助する。運転資金の融資限度額は500万円で償還期間は5年以内(6カ月据え置き)。

 

 この新たな融資あっせん制度を設けるため、関係条例の一部改正案が提出された。また国の臨時交付金を活用して来年度以降に対応するための財源を積み立てる基金条例案も提出されている。

 

 国が進める「GIGA(ギガ)スクール構想」に沿い、教育環境を整備する。市立小中学校のすべての児童生徒が1人1台使えるタブレット端末を全校に配置。授業中に調べ学習を行ったり、児童生徒が双方向の交流をできたりするように高速大容量のネットワークを整える。補正予算案に15億6200万円を盛り込んだ。

 

 一般会計などの補正予算案6件は予算特別委員会、条例関係5件と陳情5件は所管の常任委員会に付託された。