東京都立野川公園(調布市、小金井市、三鷹市)の自然観察園で、彼岸入りの9月20日、群生するヒガンバナが満開になった。
野川公園はヒガンバナの隠れた名所。公園を南北に分ける東八道路の北側に自然観察園があり、木道を少し進むと鮮やかな赤い花が一面に広がっていた。
自然観察センターのスタッフによると、約200平方メートルの区域に約1万本が咲き誇る。9月に入ってから低温が続き、例年よりも少し開花が早かったという。
3連休最後の日は好天に恵まれ、夫婦や写真愛好家が次々と訪れた。「今が真っ盛りね」「おととしよりもいい色をしている」などと言葉を交わしながら、何度もカメラのシャッターを切る人が多かった。
観察園の出入り口から遊歩道を東へ200メートルほど歩くと、150本と数は少ないが、花が白いシロバナヒガンバナの群生も見られる。赤色よりも開花が早く、盛りを過ぎていた。