まちなかの紅葉 旧高橋家屋敷林に300人

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屋敷林で紅葉を楽しむ人たち

 西東京市が買い取り、特別緑地保全地区となった旧高橋家屋敷林(下保谷4丁目)が12月3日、一般公開され、約300人が紅葉などを楽しんだ。4日も午前10時から午後1時まで公開される。

 

 市がボランティア団体の協力を得て桜と紅葉が見ごろの時期に公開している。今回初めて築50年の母屋の内部を見学できるようになり、障子の下半分を上にスライドさせるとガラス越しに外が見える「雪見障子」など、当主が風流や華やかさに工夫を凝らした跡をしのぶことができる。

 

 イロハモミジなどの紅葉はちょうど見ごろを迎えたほか、野草園内のエノキの巨木の黄葉が青空に美しい。

 

 敷地の中には幹回りが3メートルを超える全国レベルのケヤキの巨木3本のほかシラカシなどの高木も多い。

 

 100種余りの山野草を集めた野草園は、花を付けたものはないが、地面から1センチほど芽を出したフクジュソウや落ち葉に埋もれたムクノキの黒い実、絶滅危惧種などを説明してくれる見学ツアーが行われている。

 

 この日はシロヤマブキの細い幹にアブラゼミがしがみついているのが見つかり、ガイドさんは「きょう一番のハイライト」と話した。