中咲き・遅咲きの桜を楽しむ 小金井公園

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見ごろはこれから。遅咲きの品種ヨウキヒ(楊貴妃

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枝張り20メートルと関東屈指の大きさを誇るオオシマザクラ(大島桜)は葉桜に

 季節外れの暖かさが続く4月11日午後、東京都内の桜の名所、都立小金井公園小金井市小平市西東京市武蔵野市)へバイクで出かけた。

 

 新型コロナウイルスの感染再拡大で外出をためらっているうちに花見時期を失したが、小金井公園なら遅咲きの桜が残っているであろうと思い立った。土日曜明けの月曜なら人出も少なかろう。

 

 家から30分ほど走り、小金井街道沿いの公園西口にバイクを置いた。一番の目当ては東口に近い、ゆりの木広場にあるオオシマザクラだ。枝の端から反対側の枝の端まで20メートルあり、関東一大きいといわれる。

 

 散り始めぐらいを期待していたが、もともと開花と葉の出るのが同時という品種のうえ、「葉桜」の段階まで進んでおり、残念な思いをした。見に訪れる人もポツリポツリ。枝下に広がるムラサキキハナは花盛りだった。

 

 大木で本数も圧倒的に多いソメイヨシノがつくる豪華な風景は終わっても、西口から入ってすぐの「桜の園」では白い大きな花弁のコマツナギが満開。東へ向かうと、八重のヨウキヒは三分咲き、ウスズミが満開と中咲きや遅咲きの品種が目を楽しませてくれる。

 

 小金井公園には60種類約1400本の桜が植えられており、2月下旬から5月上旬まで桜を楽しめるという。

 

 この日は宿根草園でチューリップなどが咲き誇っていたほか、全身を赤紫色の花で覆ったベニバナトキワマンサク、源平咲きのボケを見ることもできた。

 

 都心は前日、最高気温が25度を超え、今年初の夏日を記録。この日も負けず劣らずの暖かさで、園内をゆっくり歩いたのに10分ほどで汗をかいた。2時間かけて東西約2キロを往復したが、日頃の運動不足を埋めるには度が過ぎたかもしれない。