郷土史の学習などを目的とする市民活動団体の西東京市郷土文化会(会員47人)が、新型コロナウイルスの感染終息の見通しが立たないことから、15年余りの歴史に幕を下ろす。7月12日の幹事会で解散の方針を決めた。
同会は公民館の高齢者学級で郷土史を学んだ人たち14人で2007年7月に発足。ほぼ月1回、東京や近県の博物館、史跡などを訪ね歩いた。
しかし20年2月に東京都江戸東京博物館を訪れて以降、新型コロナの感染拡大で訪問先が休館したり入場制限などがあったりして、活動は休止状態に追い込まれた。
この日の幹事会では、先行き不透明なコロナ禍に加え、現役員の任期の長期化や活動再開後に新役員のなり手が期待できない事情から解散することで合意した。
類似の活動を継続したい人のために、相談窓口を当分の間設け、清算後の会費残高は市の社会教育部門に全額寄付することでも合意した。
会員には近く文書で通知される。