MRI所見は異常なし 脳出血体験記

 脳出血の経過観察で1週間前に受けたMRI検査の結果報告が11月18日、武蔵野赤十字病院脳神経外科担当医からあった。

 

 画像を見て「傷はふさがっていますね」とおっしゃるが、前回の検査でわかっているし、その後、体に変わったことが起きているわけでもないから、患者側からは「そうですか」としか返す言葉はない。

 

 「何か聞きたいことはありますか」と言ってくれたが、「もう治ったと考えてよいですか」とは問えない。経過観察は当面続けなければならないことは容易に想像がつく。

 

 このままだと「3分診療で終わってしまう」と思い、傷痕はどうなっているのか発症当初の画像と最新の画像を見せてくれるようお願いした。

 

 当初の画像は出血部分が1円玉ほどの白い穴になっているが、今は薄黒く塗りつぶされていた。かさぶたとは違うが、「傷痕ではある」と言う。なんか、意味のなさそうなやりとり。

 

 「そういえば腎臓が悪かったですね」と思い出したように先生。「血液検査をやりましょう」と次回の来院日を決めた。なんか、内科の疾患みたい。

 

 診察していただいたという充足感を得られないまま、リハビリテーション科へ。脳の機能に障害を起こしていないかを調べるのはこちらの診療科。

 

 先週、MRI検査に先立ち、カードを使って集中力や総合的な判断力を点数化する、米国生まれのテストを言語聴覚士のもとで行い、結果に基づく所見と運転の適否は医師が下す。このとき、担当医に自動車教習所で受講する高齢者講習の結果を伝える約束をしていた。

 

 75歳以上の免許更新は高齢者講習と認知機能検査の両方を終了していないと更新手続きができない。認知機能検査の方は以前の診療の際、問題なかったことを口頭で伝えていたが、ブログで「日記」として書いてあったので出力し、高齢者講習の体験記と合わせて文書の形で担当医に手渡した。

 

 リハビリの担当医とは、「公安委員会の定めた手順通りに手続きを進め、来年更新が済んだ時点でまた話を聞かせてもらうことにしましょう」となった。

 

 ここでも診察や診断の実感が湧かない。それでも「3月で私の方は終わりにしましょう」との言葉をいただいた。だいぶ先ではあるが、病院通いの負担が少しは軽くなりそうだ。