埼玉・小江戸川越七福神をめぐる

独立した小社にまつられている天然寺の寿老人

見立寺の水琴窟。地底からの「琴の音」に耳をすます

 西東京市主催の小江戸川越七福神めぐりが1月7日にあった。

 

 七福神めぐりは市スポーツ推進委員会が案内や安全対策の実働部隊となり、毎年コースを変えての恒例行事。募集80人に対し約50人が参加し、4班に分かれて行動した。

 

 西武新宿線田無駅に午前8時集合。同線本川越駅を出発し、妙善寺(毘沙門天)~妙昌寺(弁財天)の7カ所をめぐり、熊野神社で解散するまで約3時間、約7キロのコースだった。

 

 松の内の土曜日で冬晴れにも恵まれ、混雑が予想されたが、5度下見に来たというスタッフは「心配したほどではなく、よかった」。それでも、徳川家とゆかりの深いことで知られる喜多院(大黒天)の参道わきには多くの露店が並び、参拝の長い列も。

 

 川越は七福神をまつるすべての寺に水琴窟(すいきんくつ)が設けられているのも特徴だ。水をためた地中のかめに水滴が落ちると、琴に似た音色がかめの空洞に反響する。

 

 ひしゃくで水を落としても聞き取れない所があれば、耳を近づけなくても連続音が聞こえる所もあった。今年は7番目の妙昌寺(弁財天)の水琴窟が移設工事中で見ることもできなかった。

 

 蓮馨寺(れんけいじ=福禄寿神)と見立寺(けんりゅうじ=布袋尊)の間には大正浪漫夢通りや蔵造りの町並み、時の鐘、菓子屋横丁といった川越を代表する観光スポットが織り込まれ、参加者に好評だった。