都電荒川線 沿線のバラ見ごろ

色とりどりのバラの花が咲き競う都電荒川線三ノ輪橋停留場付近

 都電荒川線荒川区内沿線のバラが見ごろを迎えた。

 

 荒川区は区の中央部を東西に走る都電(路面電車)約4.8キロのうち、植栽できる約4キロ区間に約140種、約1万3千株を植え、区のシンボルにしている。

 

 今年も春の見ごろとなる5月中旬から下旬にかけて、沿線のバラ花壇を巡るスタンプラリーや生花店で通常より安い花鉢の販売などのイベントが行われている。

 

 19日は新聞社主催の沿線バラ巡りがあり、おすすめスポットの三ノ輪橋停留場と町屋駅前停留場を訪ねた。

 

 三ノ輪橋停留場は始発・終点で、咲きそろうバラの美しさから「関東の駅100選」に選ばれた。ボランティア団体が世話をする花壇も多く置かれている。

 

 三ノ輪橋停留場から一つ先の荒川一中停留場まで線路に沿う細い歩道を進んだ。途中、線路の反対側に真っ赤な花の群落が続き、「激しい色」「ゼラニウムみたい」と感嘆の声。

 

 町屋駅前停留場の付近はどの種類も花が元気よく見えた。どちらの停車場も乗降客はバラに気を止める向きは見られなかったが、ツアーの人たちは小雨の中、撮影ポイントを探しながら構図に入れたい電車の到着を待ち、バラの季節を楽しんでいた。