北多摩自然環境連絡会が解散 30年の活動に幕

解散を機に2006年以降の活動の記録を収めた冊子「北多摩のまち」の表紙

最後の「ウオッチング」で三富(さんとめ)新田の地割を望む=2021年5月、所沢市中富小

 「都市のみどりを守る」を合言葉に自然環境にかかわる市民団体や個人が連携して活動してきた北多摩自然環境連絡会が2023年度を最後に解散し、30年間の歴史を閉じた。

 

 連絡会は西東京(合併前は田無、保谷)、小平、清瀬、東久留米、東村山の各市に事務局を置き、周辺の多摩地方の人々も含めて1993年に発足。「市民と行政協働のみどりのまちづくり」をめざし、シンポジウムを開催したり、現地を見て考える「ウオッチング」を続けたりしてきた。

 

 解散に合わせ、これまで情報発信が滞っていた2006年から21年までの活動を冊子「北多摩のまち」(A4判、16ページ)にまとめ、このほど会員らに配布した。

 

 冊子に添えられた文書は、解散の理由について「事務局の高齢化のため活動が難しくなった」と述べている。

 

 冊子の主な内容となっている「見て 聞いて、学んで この15年」には、「多摩の鎮守の森を訪ねて」から「コロナに敗(ま)けるな狭山丘陵めぐり」まで各年度のテーマに基づく年2~6回のコース、見どころ、写真などが収められている。