『二番煎じ』など3席 三鷹で一之輔独演会

 10月20日三鷹市公会堂で春風亭一之輔独演会があり、連チャンで聴きに行った。

 

 三鷹駅終着のバスが順調に着き、午後2時お開演まで時間があったので30分ほど歩き、大成高校からバスに乗った。

 

 前日の春風亭昇太さんも一之輔さんも大人気の落語家だから木戸銭は高く、会場も広い。もちろん両日とも満席だ。一之輔独演会はインターネット予約がなかなかつながらず、取れた席は最後列から3番目だった。

 

 前半は前座の『浮世床』の後、現代ではお題からはばかられそうな『唖の釣(おしのつり)』と、荷の味噌樽(みそだる)を積んだままいなくなった馬を探す馬方のあわてふためきぶりを描いた『馬の田楽』の2席。

 

 後半は二ツ目いっ休さんが『替り目(かわりめ)』、一之輔さんが『二番煎じ』。二番煎じは、夜回りを終え番所でひそかにシシ鍋をつつきながら酒を楽しむ面々と、「宴会」とあばきたてずにごちそうに便乗する役人のシーンが面白く、昔聴いた記憶がよみがえった。

 

 一之輔さんの噺(はなし)も約30分という時間の長さを感じさせない面白さだった。ただ選挙戦のさなかのせいか、おねだり役人に若干の不快感を禁じ得なかった。