西東京市の「『みどりの散策路』を歩こう」は12月18日、今年度最多の44人が参加して「田無と東大農場コース」で行われた。
年4回のイベントの最終回。コロナ禍で設けていた人数制限を久々に解除した。
コースは西武新宿線田無駅北口発着で約4.8キロ。文化財が多いことから社会教育課の学芸員も同行し、江戸時代の田無村名主・下田半兵衛富永が飢饉に備えて自費で建てた稗倉(ひえぐら)や田無神社の拝殿、總持寺のケヤキなどについて説明した。
東大農場ルートは、農場を南北に分ける都道が開通したため、所沢街道の旧正門から耕地に入るルートは廃止され、都道沿いに西へ向かい地蔵門から入って東大演習林の遊歩道を巡るルート1本に限定された。
参加者たちは落ち葉を踏みしめながら見ごろを過ぎたカエデの紅葉を惜しんだり、ハンカチノキやヒトツバタゴ(別名なんじゃもんじゃ)など見学者に人気の樹木の説明板を読んだりして初冬の林の風景を楽しんだ。