孫のおみくじ「半吉」

赤い箱は自動おみくじ機。「半吉」が出た=西東京市、尉殿神社

 1月2日の昼下がり、正月休みで来ている娘と小5の孫、それに妻が「お散歩」に出るという。足が弱ってきた私は少しでも筋力を回復しようと同行することにした。

 

 散歩の主目的は自宅から一番近い尉殿(じょうどの)神社への初詣。参拝を終えて、拝殿の自動おみくじ機にコインを入れて引いたくじは孫が「半吉」、妻が「吉」。

 

 半吉は初めて目にした。おみくじは業者が作って神社に納めているのだから、この神社特有のものではなかろうと思ったが、吉よりどのくらい運が悪いのか順序を知りたくて帰宅後、インターネットで調べた。

 

 神社本庁など権威ある筋のおみくじ解説にはたどり着けなかったが、半吉については実に多くの投稿があり、吉の次に凶寄りらしいことがわかった。吉と凶が半々とか、半吉の割合は20本に1本で非常にレアとの記述もあった。

 

 孫には発達障害があるから、これから先、困ることが起きても良いことにも恵まれる、と悲観はしない。孫に限らず、健常者だと思っている自分の人生を振り返ると、吉凶あざなえる縄のごとしではなかったか。