新しいつえをめぐるおはなし

 通販業者に注文していたつえが2月16日、やっと届いた。

 

 転倒して左膝の皿にヒビが入り、膝を曲げないように固定する装具を着けてからというもの、外出時は杖を使った方が歩きやすいことがわかり、妻がイベント用に買ってあったつえを借りていたのだが、細くて短いため、自分に合ったものを買い求めた。

 

 つえにはどんな種類があり、いくらぐらいするのかをインターネットで調べると、ユーチューブに想像を超える数の関連動画が投稿されていた。

 

 理学療法士とか介護士とか専門家と思える人たちがわかりやすく説明している。ありがたい時代になったと思う。

 

 初心者にはT字形、常時使うなら伸縮タイプ、長さの目安は身長÷2プラス3センチ、価格帯は3千円~5千円程度で十分―など基本的な条件を満たすものに絞り込んでいき、同じ品番でアマゾンより安い業者のサイトから4千円台のものを注文した。

 

 ところがこの業者、8日に注文を受け、9日に「仕入れ先に発注した」とのメールをよこしたきり音さたなし。お取り寄せの商品とはいえ、16日未明のメールで「出荷のお知らせ」とは異例の遅配だ。

 

 つえを必要とする足の不自由な人は1日でも早い到着を望んでいることを想像すべきだ。仕入れ先に事情があるならば、その説明を商品発送までの間にメールするくらいの心遣いがほしかった。

 

 前日の15日にはバスを2系統乗り継いで病院に行かなければならなかっただけに、「どうなっているんだ」といらだちを抑えられなかった。

 

 1本のつえをめぐる、ちょっと長い物語でした。