今年の初笑いは鯉昇独演会

会場入り口に掲出された瀧川鯉昇独演会のポスター

 落語家・瀧川鯉昇の独演会が3月23日、三鷹市であった。正月に戸外で転んで左足を骨折し、治療に手間取ったせいで、今年1回目のリアル落語会となった。

 

 というわけで、落語を楽しむ気分よりも、つえを使ったたどたどしい歩きで無事に会場にたどり着き、無事に帰宅できるかという不安に心を奪われた。

 

 結論から言うと、往復でバス4台と電車1回の乗降を危なげなくこなしたが、全身に張り巡らせた注意力とすっかり衰えた筋力のおかげで大いに疲れた。

 

 独演会は、前半が前座と二ツ目の落語に続き、鯉昇が『時そば』と『質屋庫(しちやぐら)』を、中入り後は松廼家八好(まつのやはちこう)の幇間(ほうかん)芸の後、『茶の湯』を演じた。

 

 『時そば』は鯉昇が「時そば改定版」と語ったように、そば屋が混血という設定だったり、代金をごまかそうとする男が、そば屋に「時」でなく好物を答えられて損をするというサゲが待っていたりして、笑いと驚きを同時に味わった。