喜劇王チャールズ・チャップリンの映画作品を6回シリーズで上映してきた三鷹の映画会が3月29日、『ライムライト』で終わった。
昨年5月、『キッド』を皮切りに、『モダン・タイムス』『独裁者』『黄金狂時代』『街の灯』と2カ月おきの上映。足の骨折で歩行困難になり、『街の灯』だけ妻にチケットを譲ったが、スクリーンで見るのはどれも初めてだった。
邦画でも2時間を超えると集中力が途切れやすいのに、この作品は138分もあって、ウトウトしないかと心配したものだ。
会場で手渡されたチラシの「映画こぼれ話」によると、「チャップリンが長編映画で初めて素顔を出した」「アメリカで最後の作品」「主題歌はチャップリンが作曲し、アカデミー賞オリジナル作曲賞を受賞」などいろいろな意味を挙げ、「美しきバレリーナによせる心を秘めて舞台に散った道化の恋」とテーマを紹介していた。
それらを頭に入れて映像や字幕を追ったが、さすが作品の力というべきか、集中力が途切れることはなかった。ただ、「ここで終わってもいいのにな」と思うシーンもあった。ラストシーンは悲しい。余韻がなく、ここまで描かなくても、というのが正直な感想。
今年3月の東京は最高気温25度を超える夏日が観測史上初めて4日を記録。この日の翌30日には平年より1日早く桜が満開するなど暖かさがニュースになったが、上映日は雨で寒さも戻った。つえと長傘を持っての遠出は、まだ体が疲れる。