劇場版「鬼滅の刃」を観た

 8月27日、人気漫画が原作のアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃(やいば)』無限城編 第一章猗窩座(あかざ)再来」を東京都練馬区ティ・ジョイ大泉で観(み)た。

 

 テレビアニメが面白いと映画版も観る。古くは「ドラえもん」とか「忍たま乱太郎」とか。「鬼滅」は今年、過去の劇場版をフジテレビがテレビで放映したのを観て、どうしても続きを知りたくなった。

 

 鬼は奇想天外の術を操り、人を食らい、首を切らなければ致命傷にならず、たちまち再生する。

 

 鬼退治をするのは特殊集団「鬼殺隊」。鬼の世界にも鬼殺隊にも階級があり、物語は鬼の「上弦」と鬼殺隊の「柱」、柱にちょっと及ばない竈門炭治郎(かまど たんじろう)ら少年3人との手に汗握る対決が見どころだ。

 

 物語の着地点としては人間が鬼退治を果たすのか、はたまた対決は続くのか。鬼になってしまった炭治郎の妹・ 禰󠄀豆子(ねずこ)は人間に戻れるのか、といったところだろう。

 

 無限城編は最終局面への入り口にふさわしく、奥深く底なしの鬼の城を舞台に、上弦の猗窩座と柱の冨岡義勇(とみおか ぎゆう)・炭治郎組などの死闘が繰り広げられる。

 

 昔、「笛吹童子」で、白鳥の面とどくろの面が空中でぶつかり合うモノクロの静止画にさえ子ども心を震わせたが、人物の動きの速さや色彩の鮮やかさ、音楽のダイナミックさは最新のあらゆる映像技術をぶちまけたように五感に迫ってくる。

 

 それでいて、炭治郎の目が点になるなどコメディーの味付けも約束されていて、つかの間、緊張を緩めてくれる。また激闘のさなかの回想シーンは鬼なり鬼殺隊なりの今日までを十分に説明していて物語の理解を助ける。

 

 猗窩座の顔のしま模様が、人間の時の数々の悪行で島流しの刑に処され、腕に彫り込まれた入れ墨のリングから来ていることは、この映画で初めて知った。

 

 原作の漫画を読みたいとは思わないが、この劇場版がテレビアニメになったり、続編の劇場版が製作されたりしたら、ぜひ観たいと思う。

 

 余談だが、妻はババ友とこれまた評判の高い「国宝」を観に行った。「鬼滅」については人気になっていることさえ知らなかった。そういえば、館内の半分を埋めた観客に中高年の姿は見当たらなかった。