運転免許の高齢者講習 合格はしたが…

 運転免許証の更新が近づき、12月22日、東京都武蔵野市の武蔵境自動車教習所で認知機能検査と高齢者講習を受けた。

 

 西東京市とその周辺で認知検査ができ、ウェブで申し込める教習所がここしかなく、バス1本で行けるのも好都合。

 

 検査と講習のお知らせは免許証の有効期限の半年ほど前に都公安委員会からはがきで来る。それから約1週間後に同教習所のウェブサイトで予約しようとしたが、何か月も予約で埋まっており、この日が最短だった。

 

 高齢運転者の重大事故が相次ぎ、免許証を自主返納する動きがクローズアップされたが、免許を持っていたい人はまだまだ多いということなのだろう。

 

   教習所の手数料は認知機能検査が1千円、高齢者講習が7千円。教官は講習終了後、どちらも「他の教習所より1千円安い」と言った。

 

 教習所の「午後2時から」枠で待合室に集まったのは、普通免許で違反歴のない75歳以上の男性8人。私は前回3年前の更新以来1度も車を運転したことがないが、「5年間乗っていない」とアクセルとブレーキの位置を聞いてくる人や「今回の更新が最後」と話す80代の人がいた。

 

 教室に移って行われた認知機能検査は、まず記憶力。大型テレビに1枚の紙の4区画に動物や乗り物などの絵が映し出され、4枚計16個のものを覚えさせられる。直ちに全部を思い出せというのではなく、別の作業で間をとる。

 

 それはランダムに並ぶ1けたの数字のうち、指定された数字を斜線で消していく。指定される数字は初めは「3と1」のように2種類で、次に3種類の数字を消していく。判断力にスピードが求められる。私はどちらも横2列を残してしまった。

 

 この後、先ほどの「16個の名前を書きなさい」となる。私は半分しか思い出せなかった。続いて「文房具」「楽器」「果物」などのヒント付きの欄に答えを書き込む。ここでは「楽器」のヒントに「太鼓」が思い出せなかった。

 

 机をテーブルと書いて教官から「間違い」と指摘された人がいれば、「絵がモノクロでなくカラーだったらもっと思い出せたかも」とのつぶやきも聞こえた。

 

 検査の最後は今日の年月日と曜日、現在の推定時刻を記入させるもの。テスト開始前に腕時計とスマートフォンは見えない所にしまわされるが、テストの終了時刻がさりげなく伝えられる。

 

 30分ほどの休憩があり、午後3時から、配布された2冊の交通安全教本で講習。最近改正された道路交通法を中心に教官が話し、視野・動体視力・夜間視力の検査が行われた。

 

 私はある病気で視野検査を受けて結果に異常がなかったので心配しなかった。ただ自宅で明るい部屋から暗い所に移ると目が慣れるのに時間がかかるようになっており、夜間視力に若干の不安があったが、問題なくパスした。

 

 午後4時からは最終の運転実習。信号や停止線の厳守、ハンドル操作のほか段差乗り上げ、時速30キロでの直線走行があることなど事前の注意を聞き、教習車に乗り込む。

 

 車は2台使い、受検者の1人がハンドルを握り、もう1人は後部座席に。教官は助手席で進路を指示し、受検者の運転をチェックする。点数は付けず、逐次、口頭で注意する。そこに「落第」はない。

 

 走行コースは右左折が多い印象。前回の更新時と同様にオートマチツク車だったので坂道発進は楽。バックの車庫入れがないのもよかったが、シフトレンジの表示が2か所見えにくく、ひやりとした。

 

 教室に戻り、運転免許取得者等教育(高齢者講習同等)終了証明書と認定認知機能検査結果通知書という2枚の「合格証」をもらう。

 

 今後はこれらの証明書と誕生日の1か月前に届く「更新のお知らせはがき」を持って運転免許試験場で手続きし、新しい免許証をもらえばよい。

 

 今回の更新はマイナンバーカードが絡んでおり、(1)カードにひもづけして免許証も発行してもらうと2950円(2)カードにひもづけするだけだと2100円(3)免許証だけ発行してもらいならば2850円と手数料が3通りあるという。

 

 普通車の免許は今度の更新を最後とし、体の具合によっては二輪も諦めることになるかもしれない。今のところ免許証だけを発行してもらう方法を選ぼうと考えている。