西東京平和の日 朗読劇を初上演

 「西東京市平和の日」の行事の一つとして市民による朗読劇「加藤少年が死んだ日」が4月14、15の両日、アスタビルのセンターコートで初上演された。
 非核・平和をすすめる西東京市民の会や市内の演出家・山崎巌さんらが企画して市民に参加を呼びかけ、2月に朗読劇の会が発足した。劇は、昭和20年4月12日の空襲による惨禍を忘れないようにと田無駅前に建てられた「平和のリング」を知らない子どもが親に問いかけることから始まり、体験談などを交えて当時の惨状を再現、戦争のむごさを訴えた。小学生から70代まで18人が参加し、黒い幕を立てて防空壕を表したり出演者に動きを取り入れたりと演出にも工夫を凝らした。
 劇の最初と最後に「非核・平和都市宣言」が読み上げられたほか、初日は上演後、江戸凧作りの名人としても知られる濱野敏郎さん(83)=田無町=が、「空襲体験をいつまでも語り継ぎたい」と話した。
イメージ 1