はなバス陳情3件とも不採択―建設環境委

イメージ 1 西東京市役所田無庁舎前のバス停の移動など、はなバスに関する陳情3件は、6月8日の市議会建設環境委員会でいずれも不採択となった。
 はなバスの第3ルート(向台循環など)と第4ルート(多摩六都科学館行き)のバス停「田無庁舎前」=写真=は、バスが停車すると庁舎に出入りする車の視界をふさぎ、事故につながるおそれがあるとして、早急な移設を求める陳情が提出され、継続審査になっていた。
 この日の委員会で、市側は現在の位置であることが起因となって接触などの事故があったという報告は受けていないと述べた。また公民館前に移動すると、庁舎から出て左折する車はバスを追い超すかたちとなり、近くの横断歩道2カ所の歩行者に危険が生じるおそれがあると指摘した。
 委員からは「現在の場所は危険性が高いと言える」との意見が出たが、市側は「バス停周辺で注意喚起する方法を研究し、バス以外の駐車に対しても市と連携した取り締まりを警察に申し入れたい」と述べた。採決の結果、採択に賛成する委員はおらず、不採択となった。
 年間1億円を超える運行補助金の支出など主に財政面から現行100円の均一料金の引き上げを求める陳情は、今年は昨年の調査をもとに地域交通会議で利便性の向上と適正な運賃のあり方を検討することになっており、「来年度は改定できるよう作業を進めたい」との市側の意見を受けるかたちで不採択となった。
 赤字解消の立場からルートや事業委託のあり方、料金などの対策の検討を求める陳情も賛成の挙手なく不採択と決まった。