角ばった石、丸めて安全に おおぞら公園 市が対策へ

イメージ 1  IHI跡地のおおぞら公園(西東京市新町3)のシンボルである記念碑を囲む積み石=写真左=が角張っていて危険、と付近住民から対策を求められていた問題で、市はこれまでの土のう積みをやめ、モルタルで丸みをもたせる方針を決めた。
 6月8日の市議会建設環境委員会で、陳情に対して明らかにした。市によると、石を研磨する方法だと多額の費用がかかり、石が割れる可能性もあるという。
 おおぞら公園は、戦後日本のジェットエンジンの開発と生産を担ってきたIHI田無工場の歴史を後世に残したいと、工場移転を機に市に寄贈され、2008年秋から利用されている、。「ジェットエンジンのふる里」と書いた台座に立つモニュメントを中心に約5600平方メートル。半径250メートル程度の街区に住む人々が利用する「街区公園」に位置づけられるという。
 同じ住民からは新しい住民の増加を背景に、自転車の乗り入れ禁止、遊具のけが防止、桜並木の保存、災害時の避難場所としての整備、公衆トイレの設置も求められた。
 市は自転車対策についてはチラシを配布してマナーを守るよう呼びかけると答えたが、トイレの設置は住民アンケートで圧倒的に反対が多かったこと、同公園が地域防災計画の避難所に指定されていないことなどから前向きの答弁はなかった。
 同委員会は「寄付者、地域住民の意向を尊重し、安全対策等に可能な範囲で努力されたい」との意見を付けて全員一致の趣旨採択とした。
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