「いこいーな」の着ぐるみ 「もっと使用を」の陳情 不採択

イメージ 1 西東京市誕生10周年を記念して市が作成したマスコットキャラクター「いこいーな」=写真は市のホームぺージから=の着ぐるみが昨年8月、市民にお披露目された。その着ぐるみが活用されていないのではないかと、市民から積極的に使用するよう求める陳情が出ていたが、9月21日の定例市議会本会議で不採択となった。
 陳情書によると、ロンドン五輪などの世界大会に出場する地元選手らが市長を表敬訪問したときの写真撮影の際、簡素なパネルで済ませていた。短時間でもあり手の空いている職員が着ぐるみに入れるのではないか、というものだ。
 陳情を審査した企画総務委員会の委員長報告によると、市側は「表敬訪問の写真撮影は応接室にあるパネルでよいと考える」と答弁。また「手の空いている職員は通常いない」「比較的小柄な体の人でないと入れない」と答えた。
 委員会審査ではこのほか、着ぐるみは市主催または共催事業の所管課の職員が着用し、安全のために必ず補助員を付けるようにしていること、夏場は1回の着用時間は15分程度までを原則としていること、1体の製作費は99万7500円で予備はないことなども明らかにされた。
 これらの事情から委員会、本会議とも採択に賛成する挙手はゼロだった。ただ、委員会では「着ぐるみを地域のイベントに利用したいという要望が出るであろうから、市は貸し出しのルールを検討してほしい」との意見があり、陳情とは違う形で積極利用が図られる可能性が残された。