小出蒐さんの切り絵展始まる ひばりが丘パルコ

イメージ 1 切り絵作家の小出蒐(こいでしゅう)さん=西東京市谷戸町3=の作品展示会が9月28日から10月1日まで、ひばりが丘パルコで開かれている。
 田無神社、尉殿(じょうどの)神社の初詣、千川上水、中原小の入学式など地元の風景を題材とした作品は、躍動を止めた瞬間の光景から人の声や風の音も聞こえてくるようだ。これらの作品は2010年から制作し、市内の朝日新聞販売所が配布するカレンダーの11年版から使われている。
 「日本の原風景が好き。その中につややかな女性の姿態美を表現したい」と小出さん。2人の女性が魅惑的に踊る「散華(さんげ)」や「茶摘み」「流し雛」など女性を描いたもだけでなく、勇壮な「相馬野馬追」や「川中島」、ニューヨークでの個展で好評だったという「月灯り」など多彩なモチーフの原画約30点が、買い物客らの目を楽しませている。
 西東京市の名所などを題材とし、11、12年のカレンダーに使われた原画10点は10月4日から、多摩六都科学館(芝久保町5)休憩室に常設展示される。また、来年1月には同店のカルチャーセンターに小出さんの切り絵教室が新設される予定だ。