最短7年後完成 保谷東村山線 都が説明会

イメージ 1 東京都が2014年度に事業着手(用地取得)を予定している西東京都市計画道路3・4・9号保谷東村山線のうち、谷戸新道と現在工事が進む調布保谷線をつなぐ区間(北原町2丁目~中町6丁目)についての説明会が11月1日夜、保谷小体育館で行われた=写真。
 国の事業認可を得るため、関係住民などに向けて最初に行う事業概要と測量に関する説明会で、都北多摩南部建設事務所が主催した。この日は関係住民ら約60人が参加。1回目の説明会(10月30日)と合わせると約200人となる。
 同事務所の説明によると、事業化予定区間の延長は約1210メートル。保谷小の南側を東西に延び、保谷新道、関道の交差点を通って、北原町3丁目から東大農場を横切る道路(現在は用地取得中)につながる。幅員は16メートルで車道は9メートル。両側に3.5メートルの歩道を設け、街路樹を植える。電線は地中に埋める。ただし測量は幅30メートルで行われる。
 道路整備による効果として、(1)北原交差点に集中している交通が分散され、交通の円滑化に寄与する(2)いっとき避難場所の保谷小、広域避難場所の東大農場、いこいの森公園に近く、災害時に避難路となるほか緊急車両の通行、救援物資の輸送の効率が高まる。家屋などの延焼防止も期待できる(3)植樹帯やバリアフリーで安全、快適な歩行空間ができる―を挙げた。
 測量は、土地の起伏や建物、樹木、道路などの形状を調べて平面図をつくる現況測量を11月中に始め、本年度中に図面上に線を書き入れて計画道路の位置を明らかにする。来年度は買収面積を確定するための用地測量を行う。
 そのあとの進め方は14年度に国土交通省に事業認可手続きをとり、再度用地説明会を開いて買収折衝に入る。一定の連なりを持つ用地が確保できた所から工事を進める。完成のめどは「認可が下りてから5~7年」と述べた。
 住民側からの質問に対しては「新青梅街道の車の通行量は1日約2万台、保谷新道は同1万2000台。この半分の1万5000~6000台が新道に回るのではないか」「近隣地点の大気汚染観測数値から見て、保谷小児童のぜんそく患者が増えるとは考えていない」「不発弾が発見されるケースは想定していなかった。工事開始までに検討したい」などと答えた。(下の図は計画道路平面図)
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