清瀬市郷土博物館を見学 西東京市郷土文化会

イメージ 1 西東京市郷土文化会の12月例会は11日、清瀬市郷土博物館で行われ、26人が参加した。
 同博物館は、西武池袋線ひばりヶ丘駅から2つ目の清瀬駅から徒歩10分という身近な所にあり、1985年に開館した都内では数少ない市立博物館だ。
 館内を案内してくれた学芸員は「『大地と伝統の継承』を展示のテーマにしている」という。1934(昭和9)年に柳瀬川沿いにあった水田は、川が生活排水で汚れ、住宅団地の建設も進んだことで70年に消滅した。また小麦栽培を中心とする畑も減った、など土地利用の変化を説明した。
 したがって民具ギャラリーも稲作、麦作の農具が多く、脱穀から製粉までの工程順に「くるり棒」やとうみ、石うすなどが並ぶ。伝承スタジオは農家風に羽釜などを備えた土間、いろりを切った板の間、座敷があり、うどん作りなどの体験にも使われるそうだ。
 歴史展示室は原始から近世まで時代を大きく区切り、土器などの出土品、石仏の写真、古文書などを展示。「過去」だけでなく、自然展示室=写真=には雑木林に息ずく野草や昆虫、野鳥、名木・巨木の写真や標本展示によって雑木林と人の生活を考えさせる。
 任意参加の人たちで志木街道を歩き、沿道のいくつかの寺社に立ち寄って新座市の平林寺へ向かった。紅葉の名所だが、残念なことに盛りはかなり過ぎていた=写真下。
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