JR西国分寺駅を午前9時半ごろ出発。最初に立ち寄ったのは、国分寺市泉町2丁目に設置されている東山道武蔵路(とうさんどうむさしみち)跡の再生展示。東山道は7~8世紀にかけて整備された都と地方の国府を結ぶ幹線道路の一つで、長野、群馬を経て東へ向かう。武蔵路は群馬(上野国)から南下して武蔵国に至る枝道。幅12メートルの直線道路であったことがわかっているという。その遺構の上にレプリカが展示されている。この区域では400メートルにわたり舗装路面の下に遺構が残されている。
この道を南へ進み、国分寺四小入口の交差点を右折、府中街道とJR線路を越え、府中市の武蔵台公園竪穴住居跡を経てJR武蔵野線沿いの伝鎌倉街道へ。コナラの落ち葉を踏みしめながら切り通しの道を100メートル余り歩くと視界が開けて国分寺市立歴史公園の武蔵国分尼寺跡。尼寺の史跡保存整備はすでに終わり、2007年に「日本の歴史公園100選」に選ばれた。尼さんたちが日常生活を送った尼坊の礎石などが復元されていた=写真。