武蔵国分寺跡~お鷹の道を歩く

イメージ 1 西東京市ウオーキング協会の12月ミニウオーキングは21日、武蔵国分寺跡からお鷹の道を行く約5キロのコースで行われ、27人が参加した。
 JR西国分寺駅を午前9時半ごろ出発。最初に立ち寄ったのは、国分寺市泉町2丁目に設置されている東山道武蔵路(とうさんどうむさしみち)跡の再生展示。東山道は7~8世紀にかけて整備された都と地方の国府を結ぶ幹線道路の一つで、長野、群馬を経て東へ向かう。武蔵路は群馬(上野国)から南下して武蔵国に至る枝道。幅12メートルの直線道路であったことがわかっているという。その遺構の上にレプリカが展示されている。この区域では400メートルにわたり舗装路面の下に遺構が残されている。
 この道を南へ進み、国分寺四小入口の交差点を右折、府中街道とJR線路を越え、府中市の武蔵台公園竪穴住居跡を経てJR武蔵野線沿いの伝鎌倉街道へ。コナラの落ち葉を踏みしめながら切り通しの道を100メートル余り歩くと視界が開けて国分寺市立歴史公園の武蔵国分尼寺跡。尼寺の史跡保存整備はすでに終わり、2007年に「日本の歴史公園100選」に選ばれた。尼さんたちが日常生活を送った尼坊の礎石などが復元されていた=写真。
 JR線と府中街道を今度は東へと横切り、市文化財資料展示室に立ち寄って武蔵国分寺跡へ。僧寺の七重塔跡、金堂跡を巡ったが、未整備なこともあって伽藍(がらん)配置などを想像するのが難しい。今年から始まった中枢地区の整備が進めば、諸国の国分寺跡よりも規模が大きく、歴史的にも重要ということがわかるようになるだろう。
 武蔵国分寺跡からは国分寺門前の楼門をくぐり、万葉集に歌われた約160種の植物を歌とともに展示する万葉植物園を一回りして、流れ下る湧水に沿うお鷹の道を国分寺駅方面へ向かった。お鷹の道沿いには農家の直売所が数カ所あり、ユズ、カキ、キクの鉢などを買い求める人がいた。正午ごろ、殿ヶ谷戸庭園隣の広場で解散した。(下の写真は左から東山道武蔵路の再生展示、伝鎌倉街道、万葉植物園)
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