街路樹選びのヒント聞く 市民団体が勉強会

イメージ 1 東京都が整備を進める西東京市内の調布保谷線の街路樹に何がふさわしいのか――。「緑・住環境どうなる、保谷3・4・6道路ちょっと待ってよの会」が市民と一緒に考える勉強会を1月13日、保谷駅前公民館で開いた。
 講師は日本植物友の会会員で、「東京の街路樹」というホームページを開設する荒木成光さん(76)=文京区在住。
 待ってよの会によると、都の当局が調布保谷線に接する住民に限定して街路樹アンケートを実施し、西東京市の木であるケヤキハナミズキが有力候補となっているのがわかったことから、ほかのふさわしい樹種や緑を考えるために企画。約20人が参加した。
 国土交通省の最近の調査では、市町村道を含めて全国に多い高木の樹種はイチョウ、サクラ類、ケヤキの順だが、北海道ではナナカマドが最多など地域差が見られる。
 都内では、1992年に6位だったハナミズキが2003年には2位になり、近年は首位のイチョウに迫っている。ハナミズキは大きくならないのイメージ 2で管理が楽なのと花がきれいなことが大きな理由ではないかという。コブシも17位から11位に順位を上げてきたが、10位だったシダレヤナギは20傑から消えた。
 荒木さんは上位20種のほか、花が美しいハクモクレンやハナモモ、小金井市のヒトツバタゴ(ナンジャモンジゃ)など番外でも特徴のある約10種について、都内で撮影した写真をスクリーンに映し出しながら説明した。質疑応答では、調布保谷線の場合、「常緑高木を主にしてはどうか」「いろいろな樹種を混ぜて植えると見た目が美しくない。ある程度固めて植える方がよい」などと答えていた。