「地元でいかが」お別れの会 市民団体が模擬パーティー

イメージ 1 家族や近親者による葬儀から日を置き、都心のホテルなどで開かれる「お別れの会」。その会を、故人が慣れ親しんだまちで行えないかと、西東京市の市民団体「一期(いちご)倶楽部」(有馬将由代表)が2月7日、同市内のイタリア料理店武蔵野食堂の協力を得て、本番並みの模擬パーティーを開いた。
 「故人」の男性は15年前に亡くなったが、故人の妻と子に遺族役になってもらい、夫が昨年10月に亡くなったという想定。友人・知人役は、福祉や環境、まちづくりなどの分野で市民活動に取り組む人やコミュニティビジネスを担当する金融関係者ら、市内を中心に三鷹、小平、立川などから計26人が集まった。
 会費は2千円で、会葬者受け付けから閉会まで約2時間半。
 店の玄関を入って会費を払い、白い花のカーネーションを受け取って窓際の遺影に献花=写真。2階のテーブル席に全員がそろったところで黙とうをささげ、献杯、会食、スライド上映、自己紹介などと進んだ。会場には故人が好きだったという映画音楽のBGMが流れ、本番だとオプション料金になるキーボード演奏も行われた。
 会葬者の1人は「このような場で人の交流が深まれば、地域の活性化につながるのではないか」と感想を話した。
 有馬さんによると、この日までに企画運営に関わったスタッフは10人。司会、音響などそれぞれに一定のスキルを持った地元の人という。アンケートとともに運営状況などを検証し、「ありがとうの会」と名付けて多摩・武蔵野地域で事業展開したい考えだ。
 問い合わせは同倶楽部(042・478・7701、ichigoclub@jcom.home.ne.jp)へ。(下の写真は左から会食風景、「喪主」のあいさつ)
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