西東京・泉小、新入生は22人 他校選択20人

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小規模小学校の統廃合問題で揺れる西東京市立泉小の新1年生は22人で、市内の小学校では唯一1年生1学級となることが、市教委が市議会予算特別委員会に提出した資料でわかった。学校選択制による学区外への流出も20人とずば抜けて多い。
 市教委の調査によると、泉小の通学区域には、住民票のある新入学児童が68人いる。このうち学校選択制で他校を選択した子どもが20人いるほか、兄弟関係や私学への入学などの事情から、泉小への入学予定者は22人になるという。同小では6年生も36人で1学級となる見通しだ。
 市立小学校19校のうち、各通学区域内の新入学児童数に占める他校選択児童数の割合は、泉小の29.4%が最も高く、次いで東小15.1%、本町小14.3%、保谷小13.2%、住吉小10.5%などの順。
これらの小学校のうち東小を除く4校が小規模校として統廃合する計画が示されているが、昨年11月に地元住民らから「児童、保護者、地域の関係者への説明や情報公開、意見聴取を十分に行う」よう求める陳情が出され、これを市議会が採択。今年1月とされていた中間まとめの公表も延期されている。統廃合では「泉小は廃校」と受け止める関係者が多い。
3月25日の予算特別委で、小幡勝己氏(公明)は泉小の1年生の単学級と学校選択制による大量流出について市教委の見解を求めた。市教委は「ここ数年、同様の傾向を示している。通学距離の近い所を選択したと考えている」「学校選択制については次期教育計画を策定する中で考えたい」と答えるのにとどまり、統廃合問題との関連についての言及を避けた。