小規模小学校の統廃合問題で揺れる西東京市立泉小の新1年生は22人で、市内の小学校では唯一1年生1学級となることが、市教委が市議会予算特別委員会に提出した資料でわかった。学校選択制による学区外への流出も20人とずば抜けて多い。
市教委の調査によると、泉小の通学区域には、住民票のある新入学児童が68人いる。このうち学校選択制で他校を選択した子どもが20人いるほか、兄弟関係や私学への入学などの事情から、泉小への入学予定者は22人になるという。同小では6年生も36人で1学級となる見通しだ。
これらの小学校のうち東小を除く4校が小規模校として統廃合する計画が示されているが、昨年11月に地元住民らから「児童、保護者、地域の関係者への説明や情報公開、意見聴取を十分に行う」よう求める陳情が出され、これを市議会が採択。今年1月とされていた中間まとめの公表も延期されている。統廃合では「泉小は廃校」と受け止める関係者が多い。