学校、神社に「50選の木」訪ねる 西東京自然を見つめる会

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西東京自然を見つめる会主催の「西東京の木50選を市民と共に歩く会」は3月27日、田無駅南コースと名付けられた約4キロで行われた。小雨の中、 30人が参加した。
市役所田無庁舎を出発し、まず向台小のメタセコイアへ。遠目に円錐形の姿が美しく、市の保存樹木第1号に指定された。1957年、植物学者が中国から苗を持ち帰り寄贈したもので、20年余りたって枯れかかった。子どもたちの懸命の手当てで回復へ向かったが、今度は贈り主が病に倒れ、88歳で帰らぬ人となった、という物語が残っている。学校側の好意で、メタセコイアの観察記録や学者先生との交流を伝える展示コーナーも見せてもらった。
阿波洲(あわしま)神社では高さ20メートルのカキ、武蔵野大学ではユーカリ、ヤマグワ、ツバキを見た。ツバキにも勤労動員された女子学生4人が米軍機の直撃弾を受けて死亡、その爆撃跡に哀悼の記念樹として植えられたというドラマがあった。
柳沢小でもメタセコイアを見たが、玄関横の壁に68種に及ぶ樹木の花や実の写真が並び、それらが行内のどこにあるかを示す樹木配置図も掲示してあることにうれしい思いがした。
 市の木50選は、西東京市10周年と見つめる会設立20周年を記念して市民から候補を募集し2011年に選定したもので、パンフレットも作った。さらに市と同会は12年に作製した「みどりの散策マップ」で50カ所の位置を示したが、散策モデルの11コースから外れている樹木もあることから、同会が新コースを設定し、この日、自主事業として実施した。(写真下は左から向台小の展示コーナー、柳沢小の樹木の花・実の写真展示)
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