<西東京市議会> 学校統廃合「意見交換の場を」陳情 委員会採択

 西東京市議会の文教厚生委員会は6月7日、付託された陳情5件を審議した。小規模校(住吉小、泉小、保谷小、本町小)統廃合に関する市教育委員会と関係保護者との意見交換の場を求める陳情は、全会一致で採択と決めた。
 統廃合問題は、市教委が1月に予定していた中間報告会を延期した後、保護者たちは何も知らされない状態が続いている。陳情は、市教委がこれまでに約束している意向調査の実施のほかに、児童・保護者の立場から疑問や不安を解決していけるよう意見交換の場を求めたものだ。
 市教委はこの日、意識調査の手法や質問内容、対象範囲などを検討するのに時間がかかったと釈明したうえで、「夏ごろに意見交換の機会が持てるよう学校と調整したい」と述べた。
 このほか西東京都市計画道路3・4・11号線の開通に伴う交通擁護員の配置と押しボタン信号機設置に関する陳情は、5月に関係機関が合同で通学路の交通安全点検を行っており、今後現地で意見交換がある見通しにあることなど市教委の説明や質疑応答のすえ、「市財政を勘案のうえ、子どもの安全を第一に、含意に沿うよう可能な限り努力されたい」との意見を付けて趣旨採択とした。
 単学級化による就学児童の教育環境改善を求める陳情、健康課におけるホームページに関する陳情の2件は賛成少数で不採択となった。継続審議となっていた、いじめ防止に関する陳情は、国会での審議が進んでいないことから再び継続審議となった。