<西東京市議会> 国旗掲揚板予算の再考求める請願 議運委は論議せず不採択

イメージ 1 西東京市議会の議会運営委員会は6月11日、議場=写真=への国旗等掲揚のための財政措置を差し控えることを要請する請願を、採択に賛成する挙手少数で不採択と決めた。書面審査として質疑を省略し、意見なし、討論なしと何も論じられないまま採決へ進んだ。
 開会中の市議会に提出された今年度一般会計予算案には、議会費として「議場多目的掲揚ボード設置工事」24万円が計上されている。
 議場での国旗掲揚問題は、2011年12月の定例市議会で国旗と市旗の掲揚が一部会派から議員提案され、賛成多数で掲揚することを決議した。しかし、坂口光治前市長の下の12年度予算に関係費用は盛り込まれなかった。
 今回の請願は納田さおり(無所属)、保谷清子(共産党)、石田裕子生活者ネット)の3氏を紹介議員として市民団体の代表者が提出した。請願理由は、韓国・朝鮮籍中国籍の人を含めて日の丸に複雑な思いを抱く市民がいるのに、あえて今掲揚する必要があるのか。また財政難の折、税金の使い方の優先順位を再考すべきだとしている。
 この問題では今定例会最終日の本会議で紹介議員が討論に立つ見通しだが、議運委の傍聴に訪れながら肩透かしを受けた形の市民たちは、「議員同士の議論が聞かれなくて残念」「これでは議会はなれあいの場のよう」などと不満を漏らしていた。