伊能記念館で学び、佐倉の街並み楽しむ 西東京市郷土文化会

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 西東京市郷土文化会の7月例会は2日、貸切バスで千葉県香取市伊能忠敬記念館を訪ねた。全会員36人のうち34人が参加。行きのバスの中では、幹事が伊能と間宮林蔵の関係を解説したり、橋が架かっていない川の測り方などのクイズを出したりして、向学心のスイッチを入れた。
記念館と周辺の街並みのガイドはNPO法人の「町並み案内ボランティア」の男性2人が引き受けてくれた。記念館に入ると、まず伊能忠敬が作った日本列島の地図と人工衛星から撮影したものが交互に映る画面を見て、伊能図の正確さにあらためて感心。出生から50歳までの前半生、全国測量の行程、伊能図の数々などの展示資料を見ながら解説を聞く。館内はすべて写真撮影が禁止されている。
 館外からは88歳というガイドさんに交代。小野川に架かる樋橋(とよはし)を忠敬と同じ1歩70センチでテンポよく歩いて見せ、歩測のコツを説いた。橋の前の伊能忠敬旧宅は震災により復旧工事中で、来春完成予定という。
 小野川と香取街道沿いを歩いたが、江戸時代からの商都を伝える土蔵や商店などの伝統的建造物が多く残っており、落ち着いた雰囲気。国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選ばれている。赤レンガ造りの元銀行隣の佐原町町並み交流館の会議室を借りて昼食。山車会館で大人形を載せた2基の豪華な山車などを見学した後、香取神社(社殿は屋根のふき替え工事中)に立ち寄って帰着した。