2025年も三が日が過ぎ、もう年賀状は来ないだろうと集計したところ、21枚あった。24年に私が出した枚数のほぼ半分だ。
同期入社の「戦友」、赴任先でひとかたならぬ世話になった人、数は少ないが大学同クラスの縁でつながる飲み仲間、同じ職場で苦楽を共にした後輩、絆の強い親戚―。
かけがえのない人たちが言葉をたくさん連ね、あるいは短い添え書きで生きる覚悟や喜びを伝えてくれる。ありがとうございました。
今年から年賀状を誰にも出さないことにした私は、21枚を何度も読み返した。そして思う。対面できる何人かに、この欠礼をどう話そうか。会うことがないであろう人とはこれで絶縁となるのか。
ごめんなさい。でも、誰にも出さないつもりです。何かを伝えようと思わない。好奇心は薄れ、向上心はもう必要ないようです。体は思い通りに動かなくなった。葬式は家族だけでよい。いや、しなくてもよい。そんな心境ですから。