権太楼で初笑い

柳家権太楼の独演会が3月10日、東京・三鷹市であった。今年の落語会はチケット発売日を失念したり、発売日に用事で出かけなければならなかったりして、ずいぶん遅い初笑いとなった。 チケットの発売日は、厳密にいえば電話かインターネットでの予約なのだが…

山手線、複雑な生い立ち 隅田川クルーズで学ぶ

隅田川を下る水上バスで鉄道の歴史や最新事情を語る小林祐一さん 新しい商店街を形成するれんがアーチ橋も立派な鉄道遺産だ=新橋駅付近 水上バスを運航する東京水辺ラインがクルージングと鉄道史まち歩きを組み合わせた「歴史クルーズ・小林祐一の鉄道散歩…

新年度から胃がん内視鏡検診 市長施政方針

今年第1回の西東京市議会定例会は2月26日開会し、会期を3月26日までの30日間と決めた後、池沢隆史市長が施政方針を述べた。 施政方針では、まちづくりへ若者が積極的に参画してもらうことを新たな政策の柱に掲げた。 これまで掲げてきた「子どもが『ど真ん…

法隆寺金堂壁画 公開への課題語る

戦後火災で焼損した奈良・法隆寺金堂の壁画(国重要文化財)の活用策などを考え合う講演会「法隆寺金堂壁画 一般公開へ向けて~提言から読み解くこれから10年の展望~」(法隆寺など主催)が2月23日、東京・有楽町朝日ホールで開かれた。 焼損した壁画は如…

東大の田無演習林に学ぶ 公民館が講座

都市の中の森林・田無演習林について説明する助教の前原さん 特別に公開されたマツの苗畑。霜よけに枯れた松葉がかぶされている 西東京市保谷駅前公民館主催の環境講座は2月17日、東京大学大学院附属田無演習林(緑町1)で初めて行われ、20人が参加した。 …

「縄文の始まりと終わり」 世界遺産記念フォーラム

世界遺産「北の縄文」の魅力や価値を考えたフォーラム 北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録2周年を記念するフォーラムが1月28日、東京・千代田区の有楽町朝日ホールであり、約700人が参加した。 「縄文時代の始まりと終わり」と題して講演した根岸洋…

当選は最後の年賀状

一抹の寂しさを感じさせる今年限りの年賀状 今年もらった年賀状25枚のうち1枚が3等に当たっており、1月19日に郵便局で切手シートを受け取った。 差出人は、30代後半に知り合った同業他社の友人。私と同年配で、彼は緑内障による視力障害が進み、今年で年賀…

津波被害乗り越える 三陸の漁労文化

三陸の漁業者を支える「海への信仰」が紹介された講座の会場 大人の休日俱楽部趣味の会主催で1月13日、「三陸漁師を支える海の力」と題する講座が東京・千代田区であり、約50人が参加した。 講師は東北大学災害科学国際研究所の川島秀一さん。三陸沿岸の漁…

 下町と山手 江戸最古級の七福神めぐり

谷中七福神めぐりのゴール、上野・不忍池弁天堂は30分待ちの長い列=1月6日正午すぎ 弁財天の石像を岩穴にまつる=1月8日、東京・目黒区の蟠龍寺 コロナ下ですっかりなまった体力が少しは回復することを期待し、年初、東京都内の二つの七福神めぐりツアーに…

ひばりタイムス「ニュースから撤退」を惜しむ

西東京市を中心に周辺の自治体をエリアとする地域報道サイト「ひばりタイムス」が12月5日、「年内でニュース更新を停止する」と報じた。残念という言葉しか見つからない。 ひばりタイムスの編集長、北嶋孝さんを初めて見かけたのは西東京市議会の傍聴席だっ…

さん喬が今年の締め 三鷹・落語会

2023年の三鷹の落語会を締めた柳家さん喬独演会の演目 三鷹の落語会はこの人が今年のトリ。柳家さん喬独演会が12月2日にあり、昼の部に行った。 プログラムの紙を開いてびっくり。小きち、小もん、小平太、さん助と4人もの名前が、さん喬の前に並んでいた…

談春の独演会に酔う

立川談春の独演会が11月25日、三鷹市公会堂であった。 公会堂のホールはいつもの芸術文化センターの2倍ほど広く、格上の人気落語家に使われる。料金も高い。開演ギリギリに滑り込むと、案の定、約700の客席は埋まっていた。 談春を聴くのは2度目。前回は1…

見ごたえあった映画「ゴジラ」

配役やストーリーなどほとんど予備知識のないままに、映画「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」を11月24日、練馬区東大泉に見に行った。 シニア料金がいつの間にか1300円になっていたのには一瞬驚いたが、作品に没入でき、ときどき涙ぐまされ、満足した。 神木隆…

名木や緑道 小春日和を歩く

向台公園は木々が色づき晩秋のたたずまい 西東京市と西東京自然を見つめる会が設定した散策コースを歩く今年度最後の催しが11月22日にあり、25人が参加した。 散策コースは1カ所あたり3~5キロで14コースあり、地域の歴史や地形、風景などが織り込まれて…

人それぞれ 80歳の壁

国際男性デーの11月19日、朝日新聞社が主催する「健康フェスタ」が東京・丸の内の丸ビルであった。 男性の健康を考える45分間のプログラムが4つあり、そのうちの「『80歳の壁』を前に」に応募して当選した。 「80歳の壁」は精神科医の和田秀樹さんの著作で…

知人が油彩を出展 都美術館で公募展を見た

少年時代の夏のひととき。この日も、ばあちゃんが真ん中にいた=油彩、F50 東京都内の知人から公募展の案内状を受け取った。 NPO法人日本芸術家協会が主催する「JAG展」(11月9日~16日)。寡聞にして知らない団体ではあったが、昨年も別の公募展に出品し…

2度目の脳血管手術 苦しみ少し減ったけど

退院前日、最後の夕食。16回の配膳のうち1回だけおかゆを残した 脳に酸素や栄養を運ぶ動脈が、頭蓋骨(ずがいこつ)の下にある硬膜の静脈と直接つながることで、動脈血液が逆流し脳出血や脳梗塞を引き起こす原因になるという「硬膜動静脈瘻(ろう)」。その…

欲しくなったお地蔵さまの救い

戦争の傷痕をとどめる六地蔵もある=西東京市の宝珠院境内 武蔵野大学の生涯学習講座に「畜生・餓鬼・地獄の三悪道の世界を考える」を見つけ、三鷹市のサテライト教室で受講した。 怖いもの見たさの俗な気持ちと仏教への関心が受講の動機。講座は7月から10…

長編2席 ついウトウト 志の輔独演会

立川志の輔独演会が10月21日、三鷹市公会堂であった。 志の輔は、NHKテレビの「ガッテン!」の司会者として知っていたが、高座を見るのは初めて。テレビでの落ち着きぶりが印象づけられて、吃音(きつおん)で間(ま)をとることが多いのは意外だった。声を…

西東京市ウオーキング協会が解散

大船観音像を仰ぎ見て、最後の例会となった=2020年2月 四季折々の花や歴史あるまちのたたずまいなどを楽しみながら歩く活動をしてきた西東京市ウオーキング協会の解散が決まった。10月10日付の文書で通知された。 役員を引き受ける人が極めて少なく、高齢な…

入院生活という非日常 私の脳血管手術

全身麻酔による手術を控え、真っ先に行われた点滴の準備 頭の中の硬膜にある動脈の先っぽに詰め物をして静脈に直接つながる血を止めるという手術を行ってもらい、入院生活を8日間(10月4~11日)送った。 50代に初めて経験した入院生活は3度目だが、今回…

1時間の長編「らくだ」も 権太楼独演会

終演後に張り出された独演会の演目 柳家権太楼独演会が9月24日、三鷹市であった。 入場時に渡されたチラシでは前半、前座、今月真打ちに昇進した柳家福多楼に続いてトリを務める順番になっていたが、福多楼を飛ばして権太楼が「らくだ」を1時間演じた。 落…

ヘルシンキの穏やかな日々 映画「かもめ食堂」

三鷹市スポーツと文化財団の新しい映画企画が始まった。名画世界紀行に続くのは「料理が心を結ぶ、映画特集~あたたかな食事風景~」。 その初回、『かもめ食堂』(2006年、荻上直子監督)が9月23日、三鷹市芸術文化センターで上映された。 フィンランドの…

今度は「硬膜動静脈瘻」 検査入院つらかった

「硬膜動静脈瘻(ろう)」という病名で武蔵野市の武蔵野赤十字病院に検査入院した。 この病気、脳を覆う硬膜を流れる動脈が静脈に直接つながる近道ができ、動脈の血液が脳に行かずに静脈から心臓に戻ったり、静脈から脳へ逆流したりするようだ。 昨年7月の…

世界遺産・白神山地の魅力を画像で紹介 東京で講座

世界遺産区域に近い白神山地のブナ林=2018年、青森県深浦町十二湖付近 JR東日本系列の大人の休日俱楽部趣味の会・東京が主催する「白神山地の魅力講座」が8月23日、東京都千代田区であり、午前・午後の部合わせて約100人が参加した。 白神山地は日本に…

黒曜石と土偶と火焔型土器 縄文のふるさとを訪ねて (3)

縄文の造形美の極みといわれる国宝の火焔式土器=十日町市博物館 国宝指定第1号の火焔式土器の発掘状況を再現=十日町市の笹山遺跡 翌7月27日は旅館の朝食から一足飛びに新潟県で昼食、午後から「火焔型土器しばり」で県内3カ所を回り、午後7時30分まで…

黒曜石と土偶と火焔型土器 縄文のふるさとを訪ねて (2)

国宝土偶「縄文のビーナス」=茅野市尖石縄文考古館 国宝土偶「仮面の女神」=茅野市尖石縄文考古館 マイクロバスは山道を戻り国道を茅野へ。お目当ては国宝の土偶2体。茅野市尖石(とがりいし)縄文考古館にある。愛称がついていて、大きく尻を張り出した…

黒曜石と土偶と火焔型土器 縄文のふるさとを訪ねて (1)

縄文人が黒曜石を採掘した岩脈の発掘現場 発掘現場へ向かう道端には縄文人が捨てたとみられる黒曜石のかけらが散らばる 7月26、27の両日、黒曜石と土偶、火焔式土器のふるさとを訪ねた。ついのすみかと定めた西東京市に縄文時代中期の下野谷(したのや)遺跡…

下保谷の緑いつまでも 屋敷林などで樹木観察会

専門家の案内で「作左衛門の森」の樹木を観察する参加者=西東京市下保谷3丁目 作左衛門の屋敷林と下保谷の緑地をめぐるツアーが7月30日にあり、樹種などを観察しながら緑地の保全を考えた。 「作左衛門の森を愛する会」が初めて取り組み、11人が参加した。…

ヒマワリ満開 清瀬で4年ぶりフェス

広大なヒマワリ畑を見渡したり、写真に収めたりする人たち 東京都内最大級という10万本のヒマワリ畑を楽しんでもらう「清瀬ひまわりフェスティバル」(清瀬市、清瀬市農ある風景を守る会主催)が7月22日から30日まで、下清戸地区で開かれている。 コロナ禍…