
落語家・柳家喬太郎の「みたか勉強会」(昼夜2部制)が8月1日、三鷹市芸術文化センターであった。
勉強会とは師匠いわく「不得意な噺(はなし)とか、これをしゃべりたい」というものであったり、客の側からすれば「大ネタや、めったにやらない新作落語とかを聴けるんじゃないかという期待」があったりする。
が、「今日のコンセプトはフツーの古典落語をフツーにしゃべる」(昼の部)とマクラで笑わせた。
で、出し物は1席目が『へっつい幽霊』、2席目が『お若伊之助』。
どちらも初めて聴く噺だったが、猛暑の中を歩いた疲れが出たか、言葉が聞き取りにくく集中力は続かなかった。サゲのころにやっと覚醒するという体たらく。
確信が持てなかった「へっつい」の意味や各演目のあらすじは帰宅後、インターネットで調べ、なんとか納得した。それでも、言いようのないむなしさが残る。
番組は前半で三遊亭東村山という二ツ目が『転失気(てんしき)』、後半は瀧川鯉橋が『大工調べ』を演じた。
東村山は地理的な親近感を覚え、師匠(三遊亭白鳥)が弟子に出身地の名前を付けると聞いて得心。噺はうまく将来が楽しみだ。
鯉橋は喬太郎より12年遅れて真打ちに昇進、所属も落語協会ではなく落語芸術協会という。「頼まれて出演した」と明かしたが、それだけ喬太郎が高く評価しているということか。知らぬ間に懐に飛び込まれている感じの芸風は好ましく、まだまだ枯れてほしくない。



