200人「空と縁起」学ぶ 武蔵野大で公開講座

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 武蔵野大仏教文化研究所が年1回、一般の人を対象に無料で開く特別公開講座が3月8日、武蔵野キャンパス(西東京市)であった。仏教学の第一人者とされる斎藤明・東京大文学部教授(インド哲学仏教学研究室)=写真=が「空と縁起―その原点と現代的意義をめぐって」と題して話し、約200人が聞き入った。
 斎藤教授は、「縁起」という言葉は仏教の根本的な教理の一つであり、「『何かによって生じること』が元の意味」と説明。むさぼりや怒りなどの煩悩と行為、苦悩が因果関係をもっていることが縁起の骨組みであり、「煩悩をコントロールすることで行為が浄化され、最終的に苦悩から解放される」などと話した。
 新年度の同キャンパスでの公開講座は「仏教の臨床と実践―活(い)きている仏教」を統一テーマに、5月3日「お寺の未来~未来の住職塾が開く、これからのお寺の100年」から計6回の開講が予定されている。聴講無料、申し込み不要。