結論から言うと、息をのむスケールの紅葉の風景に出合うことはできなかった。見事な紅葉もポツリと1本だけだったり、同じ木でも緑と紅葉になりかけのまだら模様だったり。見ごろはまだ先かと思えた。
添乗員が「今回のコースでは一番だと思います」と言った小國神社の「もみじ遊歩道」も期待外れ。1千本以上あるというモミジは青い葉のものが多く、赤くならないで枯れ落ちているものも散見された。土産物店の人は「暖かかったせいか今年は全体に色づきがよくない。きれいにならないまま終わってしまうかも」とさえない表情で話した。
油山寺は「目の霊山」と呼ばれる由縁となった「るりの滝」、桃山3名塔の一つの三重塔(国の重要文化財)、幹が松で枝葉が杉の神木など見どころが多い。足腰の神にちなみ、半割りの青竹で作った「健足の道」を歩く中高年の姿もあった。