特別展と常設展の共通団体券(620円)を買い、特別展「戦国時代展」(来年1月29日まで)から見学。「合戦」「群雄」などに章立てされ、上杉謙信と武田信玄の一騎打ちを描いた「川中島合戦図屏風(びょうぶ) 米沢本」や徳川家康が神格化された「東照大権現像」など約130点(12月25日までの前期)が並んだ。
参加者たちは好みの武将の歴史資料や美術工芸品に見入ったり、音声ガイドリストを重点に見て回ったりして約1時間、駆け足で100年あまりにわたる戦国時代をたどった。
常設展にはボランティアガイドに付いてもらい、三つのグループに分かれて原寸大に再現された日本橋を渡った。人々があふれる「町割り」をはじめ、江戸城や大名屋敷など精巧に作り上げたジオラマが多く、中でも三井越後屋の使用人や通行人のフィギュアは「出色の出来映え」(ボランティアガイド)という。
棟割り長屋の出産風景や江戸前寿司を売る屋台、共同トイレなど庶民の暮らしは実物大の模型でわかり、参勤交代で使っていたかごや肥おけ、火消しのまといなど乗ったり担いだりできるものもある。
これら江戸開府か明治維新までを紹介する「江戸ゾーン」も駆け足で回るのがやっとで、それ以降の「東京ゾーン」は見られなかった。