リハビリの基礎知識学ぶ 東京雑学大

イメージ 1 東京雑学大学の講座「リハビリテーションの基礎知識」は10月18日、西東京市民会館で開かれ、約50人が参加した。
 講師は、墨田区両国で整体施術を行っている作業療法士山田稔さん(49)。リハビリとは訓練ではなく、障害を持つ人が基の生活に戻れるように、あるいはその人がやりたいことをやれるように体や環境を調整する、広い概念であると説明。近年は病気に起因するものでなく、高齢に伴う体力・思考力の低下によってリハビリの「終了」が見えにくくなったという。
 山田さんは、作業療法士理学療法士が訓練した基本的な運動能力をさらに生活に生かせるように応用力を高めることを行うのが仕事と話した。
 また鍼灸(しんきゅう)、マッサージ、指圧の施術を行うにははり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師という国家資格が必要であり、接骨・整骨も柔道整復師の国家資格が必要。一方でカイロプラクティックは欧米の多くの国では資格が認められているが、日本では民間資格であり、整体も民間資格の手技による様々な療法があることなど、類似の施術についてもわかりやすく解説。どれを選ぶかについては「説明される中身に納得できればよいのではないか」。
 途中、手の甲の皮膚をつまみ上げることで指の動きが軽くなるなどの実演を通して体の仕組みの不思議を解き明かした。
 リハビリに向き合うには、「何をやれるようになりたいか具体的な生活の目標を定めること」「うれしい、楽しい、面白いという気分で取り組むと効果的」と述べた。