ミニチュア作りのきっかけは1962(昭和37)年に取り壊した旧本橋家の屋敷の写真を見つけ、「なんとか模型で再現できないか」と思ったこと。定年退職していて、時間もあった。
屋根はかやぶきは難しいので自分の敷地内に生える杉の皮を使う。さんやはりはつまようじ、割りばしを利用し、市販の工作材料はなるべく買わない。アイデアの極みは、母屋全体を一升瓶やワインなどの木製などの化粧箱にしたことだ。「屋根を取り外すと、物入れになります。実用的でしょ」と本橋さん。
これまでに30棟を製作した。半分は知人などに譲り、現在手元には15棟が残っている。このうち14棟を展示した。来年3月の完成を目標に、また1棟、下保谷の古民家を製作中だ。