ミニチュア民家作り10年 民具展示で初公開 西東京・本橋さん

イメージ 1 地元の西東京市保谷や青森など他県に残る民家のミニチュアを作り続けて10年。本橋俊雄さん(71)=北町2=が11月3日に同市内で行われた民具展示(市教委主催)で、初めて作品を公開した。
 ミニチュア作りのきっかけは1962(昭和37)年に取り壊した旧本橋家の屋敷の写真を見つけ、「なんとか模型で再現できないか」と思ったこと。定年退職していて、時間もあった。
 民家の写真や絵画を収めた本を買い、青森県のまたぎの家、山形県のかぶと造りの民家など東北地方や関東各地のものにも手を広げた。6尺(約1.8メートル)を4~5センチに置き換えるから、縮尺は約50分の1。
 屋根はかやぶきは難しいので自分の敷地内に生える杉の皮を使う。さんやはりはつまようじ、割りばしを利用し、市販の工作材料はなるべく買わない。アイデアの極みは、母屋全体を一升瓶やワインなどの木製などの化粧箱にしたことだ。「屋根を取り外すと、物入れになります。実用的でしょ」と本橋さん。
 これまでに30棟を製作した。半分は知人などに譲り、現在手元には15棟が残っている。このうち14棟を展示した。来年3月の完成を目標に、また1棟、下保谷の古民家を製作中だ。
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