ミニコミ連携へ初懇談 シニア紙と自治会新聞

イメージ 1 西東京市でシニア向け情報紙を発行する「きらっとシニア倶楽部」のメンバーが2月5日、東久留米市学園町の自治会新聞などに関わる猪狩誠也さん=写真右から2人目=と東久留米市内で懇談した。
 学園町とその近隣地域には少なくても3種類のミニコミ紙があり、いずれも「きらっと☆シニア」と同じA4判4ページ。そのうち1紙の誕生にきらっとシニア倶楽部が手を貸したことや、隣り合う市であることなどから、「地域情報の共有やまちづくりについて連携できないか」と、きらっと側が話を持ちかけた。
 猪狩さんは雑誌の編集に長く携わり、大学でマスコミ論などを教えた経験を持つ。学園町自治会長を務めていた2006年に「学園町かわら版」を創刊。隔月発行で現在の部数は1200部。購読は無料で各戸配布している。
 猪狩さんは、現在は学園町の象徴である自由学園のクラブハウスしののめ寮の寮長で、昨年創刊した「しののめ通信」の編集・発行人でもある。かわら版については、できるだけお知らせ記事を排し、「楽しい話題で住民の顔と名前を出すことで、身近な紙面と感じてもらいたい」と強調。また、近隣のミニコミ関係者に集まってもらい、武蔵野地方を担当する大手紙の現役記者の話を聞く機会をつくりたいと提案した。
 このほか、学園の開学に伴い広く分譲された宅地が住民の高齢化や転居で細切れで売り地になり、由緒ある建物や樹木が消えるなど住環境が大きく変化したこと、学園への親近感が住民から薄れかかっていることなどの課題が述べられた。一方で、自治会が「学園町憲章」をつくり、開発や住宅建設に際し、緑の保存・再生を業者に働きかけているという取り組みを教わった。
 この日はフリートーキングで終わったが、今後、参集範囲やテーマなどを詰め、次回は3月をめどに集まることにした。(下の写真は猪狩さん)
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