雑木林の復元 西東京・西原自然公園でじっくり観察 連続講座始まる

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 人が手を入れて育てていた昔の武蔵野の雑木林を復元中の西東京市・西原自然公園をフィールドに、樹木と草花の関係をじっくり観察してもらう連続講座「雑木林の樹木と草花に出合う」が7月27日、講座を主催する芝久保公民館で始まった。
 講師は、西原自然公園を育成する会代表の池田干城(たてき)さん。20年以上茂るにまかせてあった2ヘクタールの林を、2004年度から市や地域のボランティアグループなどとともに高木を伐採したり苗木を植えたりして公園化してきた。この活動が評価され、同会は今春、東京都公園協会賞の最優秀賞を受けた。
 講座初日のテーマは「武蔵野の雑木林の成り立ちやその価値」。木や花の愛好家ら16人が参加した。池田さんは中世の和歌や江戸文化、国木田独歩の作品などから「武蔵野」のイメージの変わりようを紹介しながら、「ほぼ20年で伐採することで自然と人工がバランスよくまざりあうのが本来の雑木林」と強調。田無は青梅街道の約1キロ区間の林の中に家々が連なるきれいな集落で、残っていれば「世界遺産になってよい景色」と話した。
 同講座はこのあと9月上旬まで園内での植物観察が2回、観察した草木や花についての解説が2回開かれる。