コラム

 下町と山手 江戸最古級の七福神めぐり

谷中七福神めぐりのゴール、上野・不忍池弁天堂は30分待ちの長い列=1月6日正午すぎ 弁財天の石像を岩穴にまつる=1月8日、東京・目黒区の蟠龍寺 コロナ下ですっかりなまった体力が少しは回復することを期待し、年初、東京都内の二つの七福神めぐりツアーに…

ひばりタイムス「ニュースから撤退」を惜しむ

西東京市を中心に周辺の自治体をエリアとする地域報道サイト「ひばりタイムス」が12月5日、「年内でニュース更新を停止する」と報じた。残念という言葉しか見つからない。 ひばりタイムスの編集長、北嶋孝さんを初めて見かけたのは西東京市議会の傍聴席だっ…

欲しくなったお地蔵さまの救い

戦争の傷痕をとどめる六地蔵もある=西東京市の宝珠院境内 武蔵野大学の生涯学習講座に「畜生・餓鬼・地獄の三悪道の世界を考える」を見つけ、三鷹市のサテライト教室で受講した。 怖いもの見たさの俗な気持ちと仏教への関心が受講の動機。講座は7月から10…

入院生活という非日常 私の脳血管手術

全身麻酔による手術を控え、真っ先に行われた点滴の準備 頭の中の硬膜にある動脈の先っぽに詰め物をして静脈に直接つながる血を止めるという手術を行ってもらい、入院生活を8日間(10月4~11日)送った。 50代に初めて経験した入院生活は3度目だが、今回…

黒曜石と土偶と火焔型土器 縄文のふるさとを訪ねて (3)

縄文の造形美の極みといわれる国宝の火焔式土器=十日町市博物館 国宝指定第1号の火焔式土器の発掘状況を再現=十日町市の笹山遺跡 翌7月27日は旅館の朝食から一足飛びに新潟県で昼食、午後から「火焔型土器しばり」で県内3カ所を回り、午後7時30分まで…

黒曜石と土偶と火焔型土器 縄文のふるさとを訪ねて (2)

国宝土偶「縄文のビーナス」=茅野市尖石縄文考古館 国宝土偶「仮面の女神」=茅野市尖石縄文考古館 マイクロバスは山道を戻り国道を茅野へ。お目当ては国宝の土偶2体。茅野市尖石(とがりいし)縄文考古館にある。愛称がついていて、大きく尻を張り出した…

黒曜石と土偶と火焔型土器 縄文のふるさとを訪ねて (1)

縄文人が黒曜石を採掘した岩脈の発掘現場 発掘現場へ向かう道端には縄文人が捨てたとみられる黒曜石のかけらが散らばる 7月26、27の両日、黒曜石と土偶、火焔式土器のふるさとを訪ねた。ついのすみかと定めた西東京市に縄文時代中期の下野谷(したのや)遺跡…

「間抜けぶり」競演 白酒・兼好二人会

桃月庵白酒・三遊亭兼好の二人会が5月13日、三鷹市であり、昼の部を聴いた。 白酒と兼好は出身地や師匠が違い、白酒は兼好よりも真打ち昇進が3年早く、学年も一つ上だが、どこで気が合ったのか、この組み合わせの二人会は各地で開かれているようだ。チラシ…

やはり他愛ない、老いぼれ男たちの飲み会

「リ組会」という集団がある。江戸の火消しみたいだが、1966年に東京の私立大学の同じ学部に入学し、語学のクラスで2年間一緒だった者たちの、まあ、飲み会仲間の名前だ。 新型コロナによる行動規制が緩み、3月31日に東京都江東区の焼き鳥店で3年2カ月ぶ…

冴える曲技 シルク・ドゥ・ソレイユ

超人的な演技と高い芸術性で観客を楽しませた公演のフィナーレ 世界的サーカス集団シルク・ドゥ・ソレイユの東京公演会場 日本か米国か。野球の世界一が決まる3月22日は、世界的なサーカス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」東京公演(2月8日~6月4日)を…

病気吹き飛ばす熱演 権太楼独演会

あれっ、少し太ったような…。高座に上がった柳家権太楼さんは病み上がりだった。 3月12日、三鷹での独演会。昨年の今頃は同じ高座で新型コロナに感染したことをネタにしていたが、今年は肺炎(公式ツイッターによると間質性肺炎で昨年11月に緊急入院)の治…

遺構も復興も 濃密だった東松島日帰りバスツアー

震災遺構の旧野蒜駅プラットホーム。津波は線路も曲げた 70人が避難して命拾いした、高さ約30メートルの私設避難所「佐藤山」 東京-仙台を日帰りで2月1日、宮城県東松島市の震災復興バスツアーに参加した。 東日本大震災の被災地の復興状況を自分の目で確…

3.11の復興地見学 不親切な参加受け付け

2月8日に予定していた3.11津波被災地・宮城県東松島の復興見学バスツアーが1日に早まった。 8日に東北新幹線を使って日帰りすることにして乗車券を買った翌々日、旅行会社の仙台支店から「8日は催行できないかもしれない」と電話がきた。悪い予感の一つ…

岡本太郎の作品 勢ぞろい 都美術館

大阪万博で建てられた「太陽の塔」の50分の1の作品 渋谷駅に設置された幅30メートルの巨大壁画の下絵。幅は約11メートル 11月9日、上野の東京都美術館で開催中の「展覧会 岡本太郎」(12月28日まで)を見に出かけた。岡本太郎を強く意識したのは人生3度目…

記憶力に冷や汗 認知機能検査

運転免許を来年3月に更新するため、満75歳以上の人に義務付けられた認知機能検査を受けに10月20日、警視庁の府中運転免許試験場に行った。 指定された「午後3時集合」よりも30分以上早く着いたのに、受付前は長い列。2時半の組よりも3時の組の人の方が多…

「大黒様の像は宝珠を確かめて」 仏像講座

東京・港区の港七福神の一つ、大法寺の大黒天像。江戸時代の作とされる=2020年1月 にこやかな表情で富をもたらしてくれる神様の大黒天が、日本に入った時は怒りの形相だった―。こんなつかみで「大黒天講座」が始まった。 武蔵野大学の生涯学習講座「仏像を…

初めての畑作業 仲間意識も芽を出す

たるみのないようにマルチシートを張る。この前後にも多くの手間がある 西東京市谷戸公民館の「農業を知る講座」は8月30日、初めて畑での作業があった。 今年度の講座は週1回の予定で7月下旬に始まったが、最高気温が35度を超える猛暑が予想されたり、講…

猛暑 畑作業も自粛です 農業講座

長さを測る「しゃくり棒」の使い方を実演する保谷さん(右) 8月9日の東京は最高気温が35度を超える猛暑日が14日目となり過去最多に。西東京市谷戸公民館主催の「農業を知る講座」は、この日、座学だったが、次週の畑作業は早々に中止と決めた。 先週も猛…

聴かせてもらった70分「九州吹き戻し」 談春独演会

立川談春独演会が7月2日、三鷹市公会堂であった。談志門下だから、けんかを売るのが好きみたい。 1席目は「平和の噺(はなし)」と前置きして『棒鱈(ぼうだら)』に入ったが、それまでは新型コロナでマスク着用やワクチン接種に不要論と聞こえるきわどい…

別々の演目で「軽薄な人まね」 白酒・兼好二人会

終演後に貼りだされた白酒・兼好二人会の演目 桃月庵白酒・三遊亭兼好二人会が6月11日、三鷹市であった。昼夜2回公演で、夜の部の演目は白酒が「風呂敷」と「青葉」、兼好が「藁(わら)人形」と「新聞記事」だった。 前から3列目のほぼ真ん中とこれまで…

昭和まんがの聖地 豊島区南長崎・トキワ荘ゆかりの地を巡る

トキワ荘を復元、ゆかりの地の拠点となるマンガミュージアム 似顔絵とサインの銅板で飾った記念碑「トキワ荘のヒーローたち」 トキワ荘通りお休み処の2階に再現された寺田ヒロオの部屋 手塚治虫、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、藤子不二雄など、少年の私を漫画…

出ばやしは「ポニョ」 三鷹で一之輔独演会

春風亭一之輔独演会の中入りの会場 春風亭一之輔独演会が5月8日、三鷹市公会堂であった。演目は前半が「浮世床(うきよどこ)」と「妾馬(めかうま)」、後半が「たちきり」。 「たちきり」は題も知らず初めて聴いた。金遣いが荒く遊び人の若だんなが蔵に…

口から阿弥陀仏 空也像 背中も見られる特別展

空也上人立像について解説があった特別講座=3月18日、東京国立博物館 東京・上野の東京国立博物館で開催中の特別展「空也上人と六波羅蜜寺」を鑑賞するための特別講座「空也の寺と運慶のアトリエ」が3月18日、同博物館であり、170人が参加した。 講師は仏像…

笑いに全力 柳家花緑独演会

終演後に張り出された花緑さん直筆の演目一覧表 柳家花緑の高座を初めて見た。3月12日、三鷹市芸術文化センターで開かれた柳家花緑独演会の昼の部。落語会で昼の部と夜の部があると、経験的にはチケットは昼の方の売れ行きが速いようだ。それがなぜかを考え…

講談の面白さ全開 神田伯山独演会

神田伯山独演会が2月6日、三鷹市公会堂であり、人気講談師を初めて生で見た。往復はがきで申し込み、抽選でチケットが取れた。各地の独演会のチラシで「講談界の風雲児」「最もチケットが取れない講談師」とうたわれることが多く、今回のものには「講談の…

墨田川~神田川~日本橋川 船乗り継ぎ江戸・東京探訪

吾妻橋をくぐる直前、アサヒビールの金のオブジェに東京スカイツリーが乗る 神田川を上る。護岸の上は旧万世橋駅、前方は昌平橋 日本橋川の上流側から日本橋を見上げる。上は首都高速道路 水上バスから小型船に乗り継ぎ、川から江戸・東京の歴史をたどる「水…

タイ仏教が作った「自由とほほえみ」の国

タイの仏教について講演した山田均教授=武蔵野大学(西東京市) 山田教授が紹介した、出家したばかりの少年僧 「世界の国々と仏教」を統一テーマとする連続公開講座(武蔵野大学仏教文化研究所主催)で12月4日、武蔵野大の山田均教授がタイ仏教について話…

日本の美意識 アールヌーボーの源流     ハンガリー所蔵の工芸作品に見る

ハンガリーの美しい風景がスライドで上映される。唯一の撮影コーナー パナソニック汐留美術館(東京都港区東新橋)の招待券が当たり、11月16日、「ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニズムからアール・ヌーヴォーへ」(12月19日まで)を見に行った。 19…

「老後の資金がありません!」のその先に…

11月8日、東京・練馬区のT・ジョイ大泉に「老後の資金がありません!」を見に行った。月曜日のこの日、2度目の上映となる午前11時25分、入場制限の取り払われた客席は半数以上が埋まり、人気ランキング上位を裏付けていた。 テレビCMは結構流れているし…

解き明かせぬ西行の「和歌と仏道」 寺島氏講演

西行について講演する寺島恒世特任教授 「西行の和歌と仏教」というテーマにひかれ、10月17日、武蔵野大学の日曜講演会に初めて参加した。 600回を超える講演会の長い歴史や静かな西行人気に新型コロナウイルスの緊急事態宣言解除があってか、雨の中、約150…