
旅行最終日の10月15日は盛岡駅近のホテルを午前8時50分に出発した。私たちの予定になかった石割桜(いしわりざくら)を案内するということで、タクシー運転手が早めの出立を提案したのだった=写真は小岩井農場まきば園入り口付近。
盛岡地裁の庭に育つ石割桜を見た後、「サケの遡上(そじょう)が昨日の新聞に載っていた」と中津川に架かる上の橋に連れていってくれた。地元の人らしい先客と一緒に橋の両側をのぞき込んだが、1匹の死がいしか見つからなかった。
公園を出て約40分後、小岩井農場(雫石町)に入った。牧草地の丘に立つ一本桜、その後ろに岩手山が構える。桜は100年以上前、牛が日陰で休めるように植えられたらしい。昭和50年代に広域農道が整備され、一般の人も見られるようになったという。ただし草地は立ち入り禁止だ。

