岩手の旅(3) 盛岡、雫石・小岩井農場

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旅行最終日の1015日は盛岡駅近のホテルを午前850分に出発した。私たちの予定になかった石割桜(いしわりざくら)を案内するということで、タクシー運転手が早めの出立を提案したのだった=写真小岩井農場まきば園入り口付近。

盛岡地裁の庭に育つ石割桜を見た後、「サケの遡上(そじょう)が昨日の新聞に載っていた」と中津川に架かる上の橋に連れていってくれた。地元の人らしい先客と一緒に橋の両側をのぞき込んだが、1匹の死がいしか見つからなかった。

橋から30分で石川啄木記念館に着いた。借金を申し込む手紙など啄木の自筆が数多く見られ、書体にも親近感が感じられた。

啄木の母校で、代用教員時代に教べんを取った旧渋民尋常小学校の校舎、代用教員時代に家族で間借りしていた家屋(いずれも移築)にも入った。渋民公園の歌碑の向こうに岩手山が薄く見えた。

公園を出て約40分後、小岩井農場雫石町)に入った。牧草地の丘に立つ一本桜、その後ろに岩手山が構える。桜は100年以上前、牛が日陰で休めるように植えられたらしい。昭和50年代に広域農道が整備され、一般の人も見られるようになったという。ただし草地は立ち入り禁止だ。

観光エリアの「まきば園」に入る。11時半を過ぎており、農場レストランと売店のある山麓館に直行。全員がステーキ丼を注文したので、前日の「サンマ事件」ようなトラブルはなかった。

午後1時、雲を払い、くっきりと山容を見せた岩手山とも別れを告げ、盛岡駅から新幹線で帰途に就いた。(下の写真は石割桜、旧渋民尋常小学校
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