1日目は日蓮宗大本山清澄寺(せいちょうじ、鴨川市)で精進料理の弁当を食べ、麻綿原高原(標高340メートル)を目指す。ヒルの侵入を防ぐため足首にカバーを着けたり、ヒルを近づけない薬剤を靴に吹きかけたりと寺の外で防備を整えた。
寺の横の道を少し上り、東大の千葉演習林に入って緩やかな下りの林道を進む。約3キロを1時間ほどかけ、麻綿原高原にある天拝園と名付けられた妙法生寺(みょうほうしょうじ)境内に到着。小道の右に左に斜面にとアジサイの青い花が見ごろを迎えていた=写真。
下山して駐車場からバスに乗り、走りだして10分ほどすると女性の腕にヒルが1匹たっぷり血を吸って取り付いていることがわかり、塩水をかけて引き離すなどひと騒動。「どこで着いたのかしら」と本人も不思議そうだが、かゆみや痛みはないと言う。
この日は清澄寺の前に「濃溝(のうみぞ)の滝」(君津市)に立ち寄った。清水渓流広場の駐車場の下にある素掘りの洞窟を水が滝状に流れ落ちる観光スポット。朝日が差すと、洞窟に入る光と水面に映る光がハート形を作る。
宿泊施設は前東京都知事の公私混同問題の舞台となった龍宮城スパホテル三日月。西東京市国民健康保険の保養施設になっており、被保険者は1泊2食で3千円の補助を受けた。(下の写真は左から、ハルゼミの合唱が聞こえた天拝壇、濃溝の滝)