おっさん5人組 五能線の旅(7完の7・ 帰京)

イメージ 3■リンゴ畑とご当地弁当



前日のビジネスホテルに比べはるかに選択肢の多い朝食バイキングを済ませ、午前840分発の宿の送迎バスに乗る。最寄り駅のウェスパ椿山まで数分。駅前の物産館をのぞき、弘前行き普通列車の先頭車両に乗り込むと車内は来る時よりもガラガラだった。


貸し切り状態の中でおしゃべりに花が咲き、五能線の見どころ、千畳敷=写真、列車から=に気づかなかったのではないかと思われるほど。深浦駅で運転士が交代した。

五所川原から南へ向かうようになると、黄金色の田に代わり、リンゴ畑が目立ってきた。列車の右手にずっとついてくる岩木山の山容も変わる。林崎駅を過ぎると線路の右も左もリンゴ畑だ。赤く色づき始めたものや袋のかかったものなどさまざま。幹事はひとり窓際に立って車窓を流れる風景を追い、旅情にひたっているようだった。


川部駅奥羽線青森行きの普通列車に乗り換えた。弘前から来た列車は、バラバラに分かれて座らなければならないほど客が乗っていて、路線の格差に驚いた。


新青森駅で降り、弁当と飲み物を買って東京行き東北新幹線はやぶさ」に乗り換えた。八戸産のサバと海峡育ちのサーモンの握りずしの間に地元食材を使ったゴボウ漬けや鶏の空揚げなどを詰めた「青森のぜいたく弁当」が旅を締めくくった。夕方の東京は、この旅で初めて雨だった。(下の写真は津軽平野のリンゴ畑、「青森のぜいたく弁当」)
イメージ 1イメージ 2