おっさん5人組 五能線の旅(7完の6・不老ふ死温泉)

イメージ 1日の入り、部屋から見る




青池発のバスは大型で、宿泊地の不老ふ死温泉行き。午後3時、予定通り温泉に着いた。

露天風呂から見る日本海の水平線に沈む夕日の美しさが売りものの宿だけに、フロントのカウンターに日の入りの時刻「545分頃」を示す木の置物があった。その露天風呂は日没までしか利用できないことが告げられた。

友人の一人は旅行の出発前からブヨを恐れ、薬を持参するほどで、事実、廊下に「磯ブヨに注意」の掲示があった。磯ブヨは非常に小さく、刺されて時間が経つと猛烈なかゆさに襲われると書いてあった。この日は幸い、発生がなかった。

私たちがあかね色の夕景を見て「おーっ」と声を上げたのは部屋からだった。宿に着いて間もなく温泉にたっぷりつかった後、缶ビールを飲みながら語らう楽しさが、もう一度風呂にゆく気力を奪っていた。


夕食は弘前産リンゴを使ったリンゴ酒での乾杯で始まった。モズクそうめん、刺し身のスズキ、陶板焼きの豚肉、ワカメそばなど地元産食材を使った料理が多い。しめのご飯は青森産の「つがるロマン」。

東京での飲み会はビールと芋焼酎が定番だが、この夜は日本酒が「飲みやすい」と大好評。弘前市の酒造会社が作り、温泉のオリジナルラベルを貼った純米酒で、仲居さんに何度も四合瓶を運んでもらった。幹事は「特別料理は注文していない」と言うが、みんな異口同音に「満足、満足」「秋田の居酒屋のおやじの話と全然違うじゃん」。

部屋に帰り、眠りに入った一人をそのままにして4人でバーラウンジに行き二次会。もう1組の客とカラオケ合戦を楽しんだ。(下の写真は日の入りの時刻を示す置物、着席時点の夕食膳)
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