時代考証家で歴史作家の山村竜也さん=左の写真は山村さんのブログから=の講座「浮世絵で読み解く日本橋」(大人の休日俱楽部趣味の会主催)が1月26日、都内であった。「龍馬伝」や「八重の桜」などの大河ドラマで時代考証を手がけた人が講師とあり、250人の参加で満席となった。
1999年にドイツで発見された「熈代勝覧(きだいしょうらん)」(作者不詳)は、1805(文化2)年の日本橋通りを描いた、12メートルを超える長大な絵巻=上の写真は部分。
木戸番が木戸のそばで雑貨売りの副業をしていたり、父親が文机を担ぎ子どもの手を引いて寺子屋の入学式に向かう様子、荷と一緒に女性が馬の背に乗る「馬タクシー」、川では子どもがたらい舟をこいだり裸で泳いだりと、人々の暮らしぶりが生き生きと描かれており、受講者たちは身を乗り出すように解説に聞き入った。