江戸日本橋のにぎわい 浮世絵で知る講座

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時代考証家で歴史作家の山村竜也さん=左の写真は山村さんのブログから=の講座「浮世絵で読み解く日本橋」(大人の休日俱楽部趣味の会主催)が126日、都内であった。「龍馬伝」や「八重の桜」などの大河ドラマ時代考証を手がけた人が講師とあり、250人の参加で満席となった。

山村さんは、江戸時代の浮世絵師、歌川広重や歌川国貞、葛飾北斎日本橋のにぎわいなどを描いた作品の画像を映し出し、構図の妙などの特徴を説明した。

1999年にドイツで発見された「熈代勝覧(きだいしょうらん)」(作者不詳)は、1805(文化2)年の日本橋通りを描いた、12メートルを超える長大な絵巻=上の写真は部分。

山村さんは「写真のない時代に極めて詳細で貴重な記録」と話し、今川橋から日本橋に至る区間の商店や人物の部分を拡大して見せた。

木戸番が木戸のそばで雑貨売りの副業をしていたり、父親が文机を担ぎ子どもの手を引いて寺子屋の入学式に向かう様子、荷と一緒に女性が馬の背に乗る「馬タクシー」、川では子どもがたらい舟をこいだり裸で泳いだりと、人々の暮らしぶりが生き生きと描かれており、受講者たちは身を乗り出すように解説に聞き入った。